帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「閉ざされた遊園地」

「閉ざされた遊園地」
ウルトラマンティガ』第10話
1996年11月9日放送(第10話)
脚本 川上英幸
監督 松原信吾
特技監督 北浦嗣巳

 

バリヤー怪獣ガギ
身長 64m
体重 6万9千t
よみうりランドの地下から現れた。
触手で成長ホルモンを持った子供達を捕らえて卵を産みつけようとする。
角から発する光で作った見えない壁でよみうりランドをすっぽりと覆って子供達を逃がさないようにしたがGUTSの液体窒素ビームで壁を壊された。
両手の触手、爪、角から発する赤い光線でティガと戦うが、ティガ・パワータイプに触手を千切られ角を折られ最後はデラシウム光流で倒された。
元々は宇宙怪獣で少し昔に地球に飛来して今まで地中で眠っていたらしい。

 

物語
マユミと遊園地に行ったシンジョウは妹の前でイジメられているハルキと言う少年と出会う。
その時、怪獣が現れて見えない壁で遊園地をすっぽりと覆ってしまう。

 

感想
「休暇先で怪獣と遭遇する」「隊員といじめられっ子の交流」「少年の成長といじめっ子との和解」と昭和のウルトラシリーズのようなお話。
昭和のウルトラシリーズだといじめられっ子と交流するのは主人公なのだが今回の話では主人公のダイゴではなくシンジョウがハルキと交流している。もしシンジョウが第2期ウルトラシリーズの登場人物だったら間違いなくウルトラマンと一体化していたであろう。(ダイゴは、なんとなく『A』の吉村隊員の位置になりそう)

 

「たまの休暇に兄を遊園地に誘うものか?」とマユミに向かって愚痴るシンジョウ。
マユミが言うには「恋人もいなくて、たまの休みも部屋でゴロ寝くらいしかする事の無い、情けなーい兄を思って誘った」との事。反論できないシンジョウが笑える。
ところでマユミはシンジョウがお化け嫌いなのを知っててお化け屋敷に誘ったんだよなぁ。イジワルw
因みに今回の話で「幻の疾走」に登場する拓磨の話題が出ている。その回ではまだ登場しないゲストの話をすると言うのはこれまでに無いもので斬新だった。

 

子供の時、泳げなかったシンジョウは海で溺れたマユミを助けようと無我夢中で海に飛び込み、それがきっかけで泳げるようになったらしい。
実にシンジョウらしいエピソードだ。

 

液体窒素ビーム。
液体なのか光線なのか……?

 

今回の話は川上英幸さんのウルトラシリーズ脚本デビュー作となっている。