『新世紀ウルトラマン伝説』
2002年8月3日公開
監督 鈴木清
暗黒妖鬼天空魔
身長 666m
体重 66万6千t
異次元の暗黒生命体で暗雲の中に獣人のような顔だけ現している。
これまでウルトラマン達に倒されていった悪の宇宙人や怪獣の恨みや呪いが異次元空間に集結し長い年月を経て一つの姿が形成されたところに邪悪な生命体が宿った存在。
口から怨霊火炎弾を吐いて宿敵であるウルトラマン達を倒そうとするが逆にウルトラマン達のスペシウム光線を一斉に受けると口から怪獣達を吐き出して消滅した。
『THE BLUE PLANET』と同時上映で公開された作品。
コスモスまでのウルトラマン28人が全員登場すると言う触れ込みだったが過去の映像とエクササイズが中心で肩透かしを食らった印象を受ける。活躍する世界が違う28人ものウルトラマンを一緒に出すのならこうするしかないと言うのは理解できるのだが……。
過去の映像紹介部分ではウルトラ好きの家族がTVの中の世界に入り込んでウルトラマンの活躍を見たりウルトラマンを助けたりしている。
妙にダイナの扱いが良かった気がするのはパパ役が『ダイナ』でコウダ副隊長役だった布川敏和さんだったからなのかな?
突然消えたパパとボクがTVの中から出てきても驚く事無く普通に出迎えるママが凄い。
エクササイズ部分はそのままウルトラマン達によるダンスとなっている。
表情が動かないヒーロー達によるダンスシーンは結構シュールである。
過去の映像紹介からエクササイズへの切り替えにウルトラマン達のシルエットが使われている。
クライマックスではウルトラ好きの家族が見守る中、富士山をバックにウルトラマン28人とテンクウマの決戦が行われる。
ウルトラマン全員が基本技としてスペシウム光線を撃てる中、ゼアスだけ左右逆のポーズでスペシュッシュラ光線を撃っていたり、ウルトラの母がマザー光線で傷付いたウルトラマン達を回復したり、ガイアとアグルが合体光線タッチアンドショットを撃ったりと細かい演出がされていて嬉しい。
ボク役のくぼかんじさんは同時上映された『THE BLUE PLANET』で北九州の少年を演じている。
登場があまりにも唐突だった北九州の少年だが、ひょっとしたら、ボクが『コスモス』の世界に入り込んだ存在だったのかもしれない。
天空魔は後の『超ウルトラ8兄弟』で暗躍する影法師を思わせる存在だった。
ひょっとしたら何か関係があるのかもしれない。