帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「二号ロボ起動計画」

「二号ロボ起動計画」
ウルトラマンZ』第4話
2020年7月11日放送(第4話)
脚本 鈴木智
監督 辻本貴則

 

地底怪獣テレスドン
身長 60m
体重 12万t
埼玉県のジオフロント工事の騒音に刺激されて現れた。
口から炎を吐く。全身を回転させてドリルのように突撃する。

 

強化地底怪獣エリマキテレスドン
身長 60m
体重 12万5千t
ウインダムに苦戦するテレスドンセレブロが開発したジラースの怪獣メダルを取り込んで強化された姿。ジラースのようにエリマキが生える。
ウインダムにエリマキを取られた後、ウインダムの20式対怪獣誘導弾とアルファエッジのゼスティウム光線を同時に受けて倒された。

 

物語
特空機2号ウインダムの開発が思うように進まない中、ジオフロントを狙って地底からテレスドンが現れる。
果たしてユカはウインダムの開発を間に合わせる事が出来るのか?

 

感想
ウインダムはセブンガーより軽量化されて全身にジェット噴射口が装備されているのでゼットのように自由に飛行する事が可能となっている。
当初から飛行する事を組み込んでいたのか、ゼットが現れたのでそれに対抗して飛行する事を組み込んだのか、どちらなのだろうか。もし後者なら特空機がウルトラマンのロボットとなったウルトロイドゼロへの流れがこの時既に始まっていた事になる。

 

上からのお達しでパーツごとに別の会社に発注する事になってウインダムの充電に当初の予定以上の時間がかかる事になってしまった。
人類が怪獣に対抗できる手段として特空機にも利権が絡むようになったのかな。あと、クリヤマ長官がウインダム開発の予算を認めさせるのに随分と苦労していたので、色々な会社に旨味を与える事でウインダムの開発を認めさせたのかもしれない。

 

充電にメチャクチャ時間がかかるウインダム。『レオ』の「ウルトラ兄弟永遠の誓い」に登場した怪獣ボールのセブンガーは「1分間活動すると50時間は使えない」となっていて、今回登場した特空機のウインダムは「5分動かすのに4日以上かかる」となっている。

 

テレスドンが出現した場所の近くには政府の肝いりで開発中の地下都市ジオフロントがあった。ウルトラシリーズジオフロントと言ったら『ダイナ』の「決戦! 地中都市」がある。

 

特殊車両ステッグでテレスドンを誘導するハルキ。
ひょっとしたらセブンガーよりステッグの方が速いのかな?
もしそうならロボットを出しながら他のメカも活躍させる上手い使い方だと思う。

 

ユカの「コレクション」が登場。
怪獣を分析するキャラクターは過去のウルトラシリーズにも数多くいたが、この「コレクション」の存在でユカのヤバさがメチャクチャ上がったのが面白かった。(ユカのやっている事って、おそらく『メビウス』のテッペイとかとあまり変わっていないと思うのだが、ユカに対して「○○逃げてー!」とはなるが、テッペイに対して「○○逃げてー!」とはならないと思う。因みに『ウルトラマンZ完全超全集』に収録されている「【ストレイジ】隊員履歴書」によるとユカは中学校時代に怪獣マニアのクゼ君と怪獣クラブを設立していたらしい)

 

ウインダムの開発に悩むユカにアドバイスを送るバコさん。
そのバコさんもセブンガー開発まで色々な苦労があったのだが、それはツブイマで配信されている小説『擲命のデシジョン・ハイト ーストレイジ創設物語ー』でのお話。

 

いよいよカブラギに寄生したセレブロが行動を開始。
セレブロが展開するインナースペースに設置されている怪獣メダル製造機メダルガッチャーは『A』でヤプールが使っていた超獣製造機を思い出す。

 

ウインダムの充電に時間がかかる問題をネロンガの電気を増幅させる器官をウインダムに接続する事で解決する。未知の存在である怪獣の細胞を使ったらロクな事にならない気もするが、後に実は特空機の開発そのものに怪獣の存在が大きく関わっていた事が明らかになる。

 

ゼットの危機に駆け付けるウインダム。
あのウインダムがウルトラマンの危機を救うとは『セブン』の頃を知っていると感慨深いものがある。

 

今回は辻本監督なのでミニチュアの使い方が実に良い。

 

ジラースの怪獣メダルでテレスドンがエリマキテレスドンに強化される。
メビウス』辺りから再登場怪獣は出来るだけオリジナルに近いデザインにされる事が多くなったが、ウルトラマン達がどんどんパワーアップしているので、それに対抗して怪獣もパワーアップして姿が変わっても良いと自分は思う。
今回は『初代マン』の「謎の恐竜基地」でゴジラの着ぐるみにエリマキを着けてジラースが誕生したのを下敷きにテレスドンにエリマキを着けてエリマキテレスドンへとパワーアップさせた。見た目の変化が分かりやすいし元ネタを知っていると思わずニヤリと出来るしと面白いパワーアップであった。

 

ゼットのタイプチェンジがアルファエッジは素早さでベータスマッシュは力強さとステータスの割り振りであるのに対して、特空機は2号ロボのウインダムは1号ロボのセブンガーより全体的にステータスが上回っているとなっているのがまさに機械と言う感じで上手い対比になっている。

 

ウルトラメダルの技術が悪用されて怪獣メダルが作られてしまう。
ヒカリの開発は素晴らしいものが多いのだが、それだけに悪人の手に渡った時の被害が大きくなってしまうところがある。

 

 

目が×になっているセブンガーがカワイイ。

 

 

「頼もしいカプセル怪獣
ウルトラマンゼット&ウルトラマンゼロ ボイスドラマ』第4回
脚本 足木淳一郎
CG 渋谷怜央加
編集 坂口俊昭

 

良い怪獣がいる事を知らなかったゼット。
待て待て! お前、光の国にいて良い怪獣の存在を知らないってどういう生活を送っているんだ? 『T』の「これがウルトラの国だ!」のラビドッグとか『ウルトラマン物語』のドックンとか光の国にも大人しい怪獣がいるのに……。

 

ゼロにウインダムやセブンガーを紹介されたゼット。ストレイジの特空機を見てゼットが何を思ったのか気になる。

 

「レオが怪獣ボールを使って呼び出すのがセブンガー」と説明するゼロ。
あれ? そうだったっけ? となるが実はこのゼロの間違いは後の話の伏線となる。