「叫ぶ命」
『ウルトラマンZ』第12話
2020年9月12日放送（第12話）
脚本 根元歳三
監督 武居正能
爆撃雷獣グルジオライデン
身長 60m
体重 7万2千t
10年前に休眠状態で地球に落下した遺伝子操作された地球外生物。
いきなり覚醒してセブンガーとウインダムを倒すがゼット相手には苦戦を強いられる。ハルキが迷いを見せた隙に退却し、仮死状態になってエネルギーを回復すると再び現れる。
背中のコアが弱点。
倒したウインダムからエネルギーを吸収し、ハルキの精神状態が不安定なゼットを追い詰めるがヨウコが意地で動かしたキングジョーストレイジカスタムのペダニウム粒子砲をゼロ距離で受けて倒された。
物語
キングジョーストレイジカスタムが修理中の状況でセブンガーとウインダムがグルジオライデンに倒されてしまう。
追い詰められたハルキはゼットに変身するが迷いが生じてグルジオライデンを逃がしてしまう。
感想
前回の「守るべきもの」でのトラウマからハルキはゼットに変身しても上手く戦えなくなってしまう。
ウルトラゼットライザーを介してのハルキとゼットの関係は他の一体化型ウルトラマンに比べて薄かったのだがここに来てハルキの精神状態がゼットに大きな影響を及ぼすようになる。
ユカ「宇宙人が作った生物兵器かもしれません！！」。
これまでにも怪獣を分析するのが好きな特別チームの隊員はいたが生物兵器である事にテンションが上がる人物はユカくらいであろう。間違っても『T』の「赤い靴はいてた…」に登場したメモールを見せてはいけない。ユカに悪気が無くても北島隊員がブチ切れる事になりそう。
今回登場したグルジオライデンは元々は防衛軍の監視下にあった。
10年前に地球に落下したグルジオライデンを長年にわたって調査・研究してきた結果、ストレイジのロボットは開発されたとの事。この辺りの話はツブイマで配信されている小説『擲命のデシジョン・ハイト ーストレイジ創設物語ー』に書かれている。
『マジンガーZ』や『パトレイバー』と言ったロボット作品の要素を取り入れている本作だが今回の「怪獣を元に主人公達のロボットが作られた」は『新世紀エヴァンゲリオン』が元ネタかな。（こじつけ的なものもあるが今回は他にも「食べてる……」とか「動いてよ！」とか『エヴァ』を思い出す台詞がある）
クリヤマ長官は基本的には良い人なのだが今回の「殺すんだ」発言のようにグルジオライデン関係の話だとウルトラシリーズの中でもかなりエグい事に手を染めている。善人と悪人を分かりやすく分けるウルトラシリーズでは意外と他にいない人物のような気がする。（例えば『ダイナ』だと倫理的にギリギリな事はゴンドウ参謀の担当にして、ミヤタ参謀はそういうものに手を出していないとされる）
今回のハルキとヨウコ先輩の話は難しい。それこそ『初代マン』の頃からこういう問題はあるのだが、ぶっちゃけちゃうと、一つの答えで全ての事態に対処できると言う話ではないんだよね。この問題はあの『ティガ』や『コスモス』ですら最後は微妙にテーマをズラしてとりあえずの答えを出したくらい難しい話である。
巨大ロボット作品と言えば「分離・合体・変形」が定番であるが今回はキングジョーストレイジカスタムの分離・合体・変形が見られる。
オリジナルのキングジョーの特徴の一つが分離・合体なのだがそれをメインにした作戦が展開されるとは思わなかった。ウルトラシリーズは長い歴史があるので新作で描かれている事も探せば過去の作品でやっている事が多いのだが今回のキングジョーストレイジカスタムの分離・合体・変形を駆使した作戦は過去のウルトラシリーズでは見られなかったもので「今まで無かった新しいものを見ている！」と言うワクワク感があった。
戦いの中で涙を流すグルジオライデン。
グルジオと言えば今回の話を担当している武居監督がメインを務めていた『R/B』で美剣サキが変身していた怪獣なのでグルジオライデンの正体には嫌な予感しかしない……。
その予感は当たっていて『ウルトラマンZ完全超全集』に収録されている「ジャグラスジャグラークロニクル ジャの道は蛇」で彼女の正体について語られている。
【📝#ストレイジ活動報告】
— ウルトラマンブレーザー公式 (@ultraman_series) 2020年9月12日
おはようございます☀#ストレイジ広報 のヨシダです∠(｀･ω･´)
最近のウルトラマンゼット心配ですね…
\\🔍今週のトピックスは？//
・ペダニウム粒子砲、炸裂！
・キングジョーSC、初の分離変形戦闘実施！
⇩活動の詳細はコチラ！https://t.co/v1SFjZG7p6 pic.twitter.com/aGRayFXUWL
当然だけれど、グルジオライデンが今までどこに置かれていたかについては書かれていない。
「頼もしいぜ、ロボット！」
『ウルトラマンゼット＆ウルトラマンゼロ ボイスドラマ』第12回
脚本 足木淳一郎
CG 渋谷怜央加
編集 坂口俊昭
「鋼鉄の弟さん」の後日談。
「ああいうのはさ、その場のノリでちょっと盛って話したりするもんなんだよ。それをそのまま伝えちゃったら、そりゃ怒るよ！」。
ちょっと待って！ あれってゼットの勘違いとかじゃなくてゼロがマジで言ったやつだったの！？
ゼットが言った「道具は使う人の心持ち次第」は悪人が使っていたキングジョーが『Z』では善人のヨウコ先輩が使う話に繋がるのだが、『Z』と言う作品で考えたら、逆に善人が使っていたウルトラゼットライザーを悪人のセレブロが使ったら……と言う話にも繋がる。
#ウルトラマンZ の後は必聴🎧
— ウルトラマンブレーザー公式 (@ultraman_series) 2020年9月12日
『ウルトラマンゼット＆ゼロ ボイスドラマ 』
第12回「頼もしいぜ、ロボット!」#YouTube で配信中! ✨
ロボットの防御力の高さを羨むゼット。
珍しく普通の師弟のような会話が……？
⬇今すぐ視聴https://t.co/1gvi92NNr1#宮野真守 #畠中祐 #ZZボイスドラマ pic.twitter.com/jUPzmVaYc4
