帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「守るべきもの」

「守るべきもの」
ウルトラマンZ』第11話
2020年9月5日放送(第11話)
脚本 吹原幸太
監督 武居正能

 

凶猛怪獣ギーストロン
身長 60m
体重 2万5千t
過去に登場した怪獣でハルキの父親が命を落とす原因となった。

 

どくろ怪獣レッドキング
身長 45m
体重 2万t
深間市の採掘現場に現れた。
最初に現れた個体Aがゼットとキングジョーストレイジカスタムに苦戦すると続けて個体Bが現れた。
個体AはゼットのライトニングジェネレードとM78流・竜巻閃光斬で倒されるが、卵を守る為に暴れていた事を知ったゼットは戦う事が出来なくなって個体Bと卵を逃がす事にした。

 

物語
ストレイジの特空機の新型機であるキングジョーストレイジカスタムが完成した。
そんな中、父の命日にハルキは実家に帰省する事に。

 

感想
キングジョーストレイジカスタムが遂に完成するが残念ながらハルキの今のスキルでは搭乗は認められなかった。
ウルトラシリーズで隊員によって操縦できる機体が違うと言う設定は他には『ティガ』がある。
全員が全ての機体を動かせるのではなく、隊員によって動かせる機体が違うとする事で隊員や機体それぞれの差別化がされた。

 

今回は主人公が実家に帰省中に事件が起きる話。
ドラマではよくある展開だがウルトラシリーズでは主人公の親が出てくる事が意外と少ないのでこのパターンの話も少ない。他にパッと思い浮かぶとしたら『ガイア』くらいかな。

 

ハルキの喋り方が職場と実家では違っているのが細かくて良い。
こういう描写があるとキャラクターの深みがぐっと増す。

 

バンク映像なので仕方が無いのだが私服だったハルキがインナースペースに入ったらストレイジの隊服に変わるのは気になるなぁ。

 

子供を助けるベータスマッシュの手に力が入りすぎていて中の子供は大丈夫なのかとつい心配してしまう。

 

セブンガーやウインダムが昭和の雰囲気を残したデザインだったので、かなり大幅なアレンジが加えられたキングジョーストレイジカスタムは平成・令和の雰囲気が出ていて、それがそのまま劇中での特空機にかけられている技術の進歩をも示していて、言葉だけでなく見た目でも特空機がどんどん進歩している事が分かるようになっている。

 

キングジョーストレイジカスタムの反応が良すぎる為に逆に扱いが難しくなったは『機動警察パトレイバー』の新型機の話を思い出す。

 

今回のレッドキングはオスとメスが登場していて『パワード』の「怪獣魔境へ飛べ!」を思い出す。
因みにオスであるAが『初代マン』の「怪獣無法地帯」に登場した初代の、メスであるBは「怪彗星ツイフオン」に登場した2代目のデザインとなっている。

 

市街地での戦いを終えたゼットはガンマフューチャーのガンマスルーの能力を使って採石場に移動する。初代マンですらテレポーテーションを使うと生命を縮める事を考えるとガンマフューチャーが「超能力戦士」と呼ばれる理由が分かる。

 

怪獣に親を殺されたハルキにレッドキングの卵を見せて「ハルキは卵の親を殺した存在」とする展開がエグすぎる……。
ハルキは卵を処分しないで逃がすが後にヘビクラ隊長達にその危うさを指摘される事になる。実際、ハルキは「怪獣に親を殺され、大人になって特空機で怪獣を殺すようになった存在」なので、人間に親を殺されたレッドキングの卵が大人になって人間を殺すようになる可能性を否定する事は出来ない。

 

事情を察したヘビクラ隊長はゼット(=ハルキ)を見て「あぁ、ありゃもたねーなぁ」と呟き、その後のユカとの会話でも「レッドキングは卵と共に消えた。次に現れた時、再び人間を襲うかもしれないと言う可能性を残してな……」と語る。この時のヘビクラ隊長の喋り方が完全にジャグラーのものになっていたのでここはジャグラーの本心が出たと考える事が出来る。

 

仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズは「悪の組織」を設定する事で主人公が怪人を倒す事に迷いが生じないようにしていて、ウルトラシリーズでもヤプールのような敵組織があったりメダルやカードと言ったアイテムで怪獣が召喚される場合は主人公が怪獣を倒す事にあまり迷いが生じないのだが、怪獣を地球で暮らす生物として扱ってしまうと今回の話のように善悪ではなく人間の都合で他の生物を排除すると言う構図が出来てしまう事がある。これは『ゴジラ』の時点からある要素なので怪獣作品としては避けては通れないところである。

 

『初代マン』でレッドキングが人間を助けてくれたピグモンを殺して、一方のゴモラが人間の都合で振り回されたので、以降の作品でもレッドキングはあまり悩まずに倒せる怪獣で、ゴモラは倒すのに悩んだり倒されなかったりする事が多かったのだが、『Z』ではゴモラが「生中継! 怪獣輸送大作戦」であまり悩まずに倒され、逆にレッドキングが今回の話で主人公が倒した事に大いに悩む事となった。

 

過去編に登場したギーストロンが地上に現れて暴れた理由は不明。
『タイガ』の「タッコングは謎だ」ではギーストロンが暴れる原因は大地を汚し壊す人間にあったので、ひょっとしたらこちらもレッドキングのように色々事情があったのかもしれない。

 

 

ヘビクラ隊長のレッドキングに対する懸念がちゃんと記事になっている。
こういう補完に使えるのは良いね。

 

 

「ゼロ師匠のお父さんのこと」
ウルトラマンゼット&ウルトラマンゼロ ボイスドラマ』第11回
脚本 足木淳一郎
CG 渋谷怜央加
編集 坂口俊昭

 

今回はセブン一門のお話。
『セブン』の頃はどちらかと言うと温厚な感じだったセブンが今ではすっかり『レオ』時代の鬼師匠のイメージが定着してしまった。
『セブン』との違いが激しくて一時期はかなり色々言われていた『レオ』であるが、今ではセブンと言うキャラクターを語る時に『レオ』時代のエピソードが欠かせなくなったと言うのは時代の変化を感じる。

 

ウルトラマンからしても『レオ』の「男だ! 燃えろ!」のジープ特訓はドン引きレベルだったのね……。まぁ、光の国も『レオ』時代と『Z』時代では世代が一つ変わっているくらいの時間が経過していそうだし考え方も変わったのかな。