帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「青いアイツは電撃と共に」

「青いアイツは電撃と共に」
ウルトラマントリガー』第20話
2021年12月11日放送(第20話)
脚本 継田亨
監督 辻本貴則

 

電撃獣人バリガイラー
身長 55m
体重 4万t
雷を司る電撃獣人。星から星へ飛び回って暴れるはた迷惑な奴だがユザレの記憶によると昔は戦士としての誇りがあったらしい。
カルミラより先に覚醒したユザレを手に入れたいヒュドラムにきさらぎ星特産の彗星饅頭一千年分で助力を頼まれるが、ユナに嘘を吐かれていると指摘されヒュドラムにかませ犬だった事を明かされると怒りでヒュドラムに襲いかかった。
ヘソに人質を閉じ込める。
相撲が得意で関西弁を喋る。
戦いが終わった後、良い仲間に恵まれたユザレには勝てないとして迷惑をかけた事を謝罪して宇宙に帰っていった。
『タイガ』の「電撃を跳ね返せ!」のゴロサンダーの着ぐるみを改造している。

 

物語
カルミラより先にユザレを手に入れたいヒュドラムはバリガイラーを利用する事にする。
一方、ユザレに覚醒したユナは精神エネルギーを使い果たして眠っていた。
ユナを守る事を改めて誓うアキトとケンゴにイグニスは「ユナは守られる一方のか弱い存在ではない」と告げる。

 

感想
どう見てもゴロサンダーなバリガイラーが登場。
ゴロサンダーの名前の由来は雷の「ゴロゴロ」と「サンダー」だと思われるが、バリガイラーは電気の「バリバリ」は分かるが「ガイラー」が分からない。ひょっとしたら『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』で「サンダー」に対して「ガイラー」となったのかな。
ゴロサンダーが「電撃獣神」で今回のバリガイラーが「電撃獣人」と言う肩書きになっているので外見は似ているがゴロサンダーの方が格上のようだ。

 

ヒュドラムは順番待ちで二百年かかると言われているきさらぎ星特産の彗星饅頭一千年分でバリガイラーにユザレの誘拐を頼む。
きさらぎ星は『T』の「あっ! タロウが食べられる!」に登場したオニバンバの出身地。饅頭を楽しそうに食べるバリガイラーの姿が『T』っぽくて懐かしかった。

 

バリガイラーは表情がコロコロ変わるのが面白い。
『T』『レオ』『80』の頃はこういう人間っぽい仕草をする怪獣が何体かいたが平成に入るとリアリティ重視の為か少なくなった。個人的にはこういうのも入れた方が怪獣の幅が広がって面白くなると思う。

 

『Z』に比べて『トリガー』はウルトラマンと怪獣の戦闘は意外と遊びが少なかったが今回はトリガーとバリガイラーが相撲を取ったりトリガーがちょっとコミカルなリアクションを取ったりと遊びが込められた回になっている。

 

車や電車が走ったり、部屋や電車の中から怪獣を見る場面があったりと「人間が住む街で怪獣が暴れている」と言う場面が多くある回。

 

バリガイラーは大昔に地球を襲ったがユザレの反撃を受けたとの事。
結構強いバリガイラーをウルトラマンの力を借りずに退けるとは超古代のユザレの力は凄まじいものがある。(バリガイラーによると昔のユザレは良い仲間がいなかったらしいので彼女一人で撃退した可能性がある)

 

ユナがエタニティコアに辿り着く鍵である巫女ユザレの末裔である事がGUTS-SELECTのメンバーに知らされる。
ユナがユザレの末裔だった事を知らされたマルゥルは「まさに青天の霹靂」と感想を述べる。因みに「青天の霹靂」とは「青く晴れた空に突然起こる雷」で「予想出来ない突然の出来事」と言う意味。

 

ユナを守る事を改めて決意するアキトとケンゴに向かってイグニスは「ユナは守られる一方のか弱い存在じゃない。俺にはそう見えるけれどな」と告げ、その後、タツミ隊長が地球の運命がかかっているユナの身を守る為に出撃を認めなかったらユナにグエバッサーの羽を付けた空飛ぶ箒を渡して「行けよ。助けたいんだろう?」と告げる。

 

ユナ「めっちゃ騙されてんやで……」、
バリガイラー「何で関西弁なんや……」。
ちょっと待て! お前、自分が話している言語を「関西弁」と認識しているのか? お前、少なくとも3000万年前から存在しているんだよな?

 

 

「レイアウトを決めろ」
『ナースデッセイ開発秘話 ~特務3課奮闘記~』第20話
脚本 足木淳一郎
監督 村上裕介

 

アキトはナースデッセイ号のエネルギー問題等にかかりきりなのでナースデッセイ号の内装は特務3課に一任されたとの事。
……お前ら、せめて特撮の話にしろよw