帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「怪獣帝王の怒り」

「怪獣帝王の怒り」
ウルトラマン80』制作第29話
1980年10月15日放送(第29話)
脚本 若槻文三
監督 湯浅憲明
特撮監督 佐川和夫

 

渓谷怪獣キャッシー
身長 60m
体重 3万t
300年に一度蘇ると言われる鬼矢谷の伝説の怪獣。正体は地震ではと思われていたが実在していた。群発地震で目覚める。
口から炎を吐くが、エネルギーが減るとただの黒い煙しか吐けなくなってしまう。
肉食で逃げ遅れた村長と観光会社の社員を狙い、80も食べようとした。
本来は大人しい怪獣らしく、80に人間は誰も知らない場所に連れて行かれ、そこで再び長い平和な眠りに就いた。
鬼矢谷の怪獣だから「キャッシー」。命名者は自警団の団長。クレジットでは「キャッシー」となっているが、村の対策本部の看板には「キヤッシイ」と書かれている。
オオヤマキャップによると『帰マン』のゴーストロンに似ているとの事だが……似てるかい?

 

物語
鬼矢谷の人々は伝説の怪獣を使って村興しをしようとあの手この手の大PR作戦を展開する。
しかし、伝説の怪獣は本当にいた!

 

感想
「怪獣騒ぎで鬼矢谷が有名になる! 有名になってみろ! ホテルは建つ! 道路は出来る! 観光客がわんさか来る!」、
「ああ! なるほど! ……しかし、そんなに上手くいくだべか?」。
第31話以降を見越してか、かなりコミカルな話になっている。
UGMメンバーは至極真面目なのだが、ゲストメンバーがおかしくてメチャクチャ笑える。

 

次回の村長選挙当選を目指して頑張る村長、自警団の団長と下っ端として苦労する団員、会社の重役の椅子を目指してキャッシーを捕獲しようとする観光会社の社員、キャッシーの事を発表して助教授になろうとする大学の女性講師、怪獣小説家志望のサラリーマンと怪獣好きな弟。それぞれの掛け合いが面白い。
キャッシーを捕獲しようと自らヘリを操縦するも墜落しちゃった観光会社の社長は大丈夫だったのかな?

 

ツチノコ騒動」等を思い出す話。こういう村興しの話題作りは昔からあったんだな。
鬼矢谷の人々のキャッシーによる村興し作戦。
まず観光会社や学者や文化人に電話して知らせ、ツアー客が来たら村に伝わると言う怪獣太鼓(無形文化財に登録する予定らしい)を叩き、その太鼓の音を合図に山の中でスピーカーで怪獣の声を鳴らし、その声を聞いたら「怪獣が出た!」と驚く芝居をする。随分とまぁ色々と考えた事で……。
もっとも、その直後に本物の怪獣が現れてしまうのだが……。

 

怪獣の正体は地震ではないかと言う報告を受けたセラ広報員は「そんなにチョコチョコ怪獣が出てくるわけないもんね」と語る。
やはり、そう毎週怪獣が現れているわけではなさそうだ。どのくらいの頻度で怪獣が現れているのか、ちょっと知りたい。

 

猛とユリちゃんが一緒に鬼矢谷の調査に向かう。
イトウチーフに「勤務中にユリちゃんはよせ!」と怒られる猛。すかさず城野隊員も「ちょっと親しすぎるのよ!」と攻撃。どうなる事やら……。

 

キャッシーを見て、ゴーストロンに似ていると言うオオヤマキャップ。似ているか?
おまけに身長60mのキャッシーはゴーストロンの4倍の大きさと言う話が。ゴーストロンの身長は40mなんですけど……。
さらにゴーストロンは一番凶暴な怪獣で肉食となっているが、『帰マン』の「怪獣事件爆弾」ではMATに油断されるほどノンビリした怪獣だったような……。
実は脚本ではゴーストロンではなくてティラノサウルスとなっていたらしい。これなら納得いくが何で変えたの?

 

目覚めたばかりのキャッシーは逃げ遅れた村長と観光会社の社員を狙う! もしキャッシーが人間の味を覚えたら恐ろしい人喰い怪獣になる!んだけど、ちっとも緊迫感が出てこないのが逆に凄い。

 

最後、80はャッシーを人間は誰も知らない場所に連れて行く。て、どこだ?
ともかく、秘境・鬼矢谷の怪獣騒ぎはこうして収まった。今頃、キャッシーは欲に目が眩んだ人々を笑いながら眠っている事だろう……。