帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

ナッツ星編

ナッツ星
S36星雲にある双子星で片方はα、もう片方はβと呼ばれている。
岩肌が剥き出しになっていて人の気配が無い。
名前の由来は双子の女性歌手「ザ・ピーナッツ」から。

 

戦闘星人マグマ星人3人衆
身長 57m
体重 親分・2万5千t 子分・2万t
「宇宙一の暴れん坊」と恐れられるグア軍団の戦闘星人。
サーベルやチェーンを使う。親分は体をサイボーグ化している。
宇宙支配の為に特訓を続け、名を上げる近道としてグア軍団に入った。ここまでの道のりはかなり険しかったらしい。
惑星モールスでウルフを奇襲し、ナッツ星αでメロスに戦いを挑むがダブルサーベルで倒される。
「我らマグマ星人に栄光あれ!」。

 

ファイティング・ベムダクミラン
身長 56m
体重 6万1千t
ジュダのファイティング・ベムでナッツ星βでマルスと戦う。
意外と冷静でジュダに意見する事もある。
両手の鉤爪や怪力でマルスを追い詰めるがコスモバズーカで倒された。
名前の由来は本作の脚本を担当した「藤森匠」さんから。

 

第1話(1983年2月28日放送)
「戦いは既に始まっていた」のナレーション通り、いきなりウルフが倒され、その戦いが回想シーンで語られると言う、よく考えたら、かなり掟破りな第1話となっている。
因みに、ここで傷付いたウルフはかなりの間登場しない。

 

当時まだ珍しいVTR収録であるが、まだ上手く扱えなかったのか、全体的に安っぽい感じになっているのが残念。
スタジオ撮影で、ナレーションも「メロスのスーパーパワーの秘密を君にだけそっと教えちゃおう」とTVの前の子供に呼びかける感じになっていて、どことなくEテレの教育番組のような雰囲気になっている。

 

 

第2話(1983年3月1日放送)
グア軍団の本拠地を探してナッツ星を探索する事になったメロス達。
今回は冷静沈着なメロスと熱血漢なマルスが対比されている。

 

フロルの設定紹介。
なんと本作のナレーターは劇中の登場人物と会話する事が出来る。
『80』もだったが、80年代の作品はナレーションの存在が大きすぎる気がする。

 

メロスに忍び寄るマグマ星人3人衆。
あんな至近距離なら早く気付いてよ。思わず「メロス、後ろー!」と言いたくなる。

 

 

第3話(1983年3月2日放送)
いよいよバトル開始!
ところがバトルの途中でマルスの設定紹介。
おいおい、もう少し話の流れとか盛り上がりってものを考えてよ……。

 

『メロス』はアンドロ超戦士やファイティング・ベムに巨大さが感じられないが、そもそも、身長2mの人間が見る事で身長40mのウルトラマン達が巨人となるわけで、全員が身長50m前後の本作では巨大さは必要無いとも言える。
本作はヒーローや怪獣が巨大に描かれていないので、どことなくヒーローショーっぽい作品になっている。

 

ピンチに陥ったメロスとマルス勝利の女神が微笑むようにと祈るフロル。
祈っていないで戦って!

 

 

第4話(1983年3月3日放送)
メロスとマルスのピンチに思わず顔を背けるフロル。
頼むから、アンドロ艇から見ていないで助けに行ってくれ!

 

一方のアンドロベース。
ウルフの紹介がされるが傷の治療の為に出撃出来ず!
メロス達のピンチに駆けつけてくれるかもと思ったが、結局、ナッツ星編では傷の治療は終わらなかった……。
ところで、鎧を着たまま治療って苦しくないの?

 

 

第5話(1983年3月4日放送)
ダブルサーベルでマグマ星人3人衆のチェーンを切るメロス。これで形勢逆転!
ん? ちょっと待って……。
と言う事は、メロスはキングですら切る事が出来なかったアストラのマグマチックチェーンを切る事が出来るんじゃないのか?

 

「メロスは強すぎる」と『初代マン』の「人間標本5・6」のダダのような台詞を吐いて急に弱気になるマグマ星人3人衆の子分。
親分は怒ると、ワルになるまでの険しい道のりを語り出す。
おいおい、バトル中だぞ!?
でも、メロスは攻撃せずキチンと聞いてくれる。

 

親分が語る長いお話。苦しい特訓や宇宙支配の為にグア軍団の配下になる等、ワルにはワルの苦労がある事が分かる。
それにしても、特訓って、あんたらはレオか?

 

親分の長い話も終わってバトル再開。
そして、あっという間に子分2人が倒されてしまう。あの苦労は一体!?
怒った親分はメロスに向けてジャンプキックを放つ! て、それレオキックじゃん!

 

 

第6話(1983年3月7日放送)
その頃、ナッツ星βでは、マルスをなかなか倒せないとしてジュダがテレポーテーションで一時退却し、「泣き言を言うわけではない」と泣き言を言う。

 

ダクミランを心配させない為かジュダは「本来ならここいらでティータイムってところなんだがな」と場を和ませ、さらに怒るダクミランに対して「ジョーダン、ジョーダン♪ 私の名前はジョダンよ♪」とナイスなギャグをかましてくれる。
悪の軍団と言えば「きつい、汚い、危険、厳しい、恐い」の5K業界だが、グア軍団は意外と良い職場かもしれない。

 

ここで、まだ宇宙が平和だった頃のアンドロ超戦士のトレーニング風景が語られる。
綱引きならぬチェーン引きで1対3でも勝利するマルス。思い切り引いている途中でいきなり手を離したら危ないよ。案の定、メロス達は転んでしまった。

 

 

第7話(1983年3月8日放送)
前回のチェーン引きの続き。
「自分は宇宙で一番強くて無敵」と豪語するマルスに対してメロスは「思い上がると心に隙が出来る」と忠告するが、マルスは「俺は絶対大丈夫さ!」と答える。
おい! それを思い上がりと言うのだ!

 

話が終わって、ジュダ達はマルスにチェーン引きを申し込み、チェーンの電流でマルスにダメージを与えて穴に落とす事に成功する。
ちょっと待って。お前達はさっきの回想シーンを見ていたの?

 

その頃、ナッツ星αでは「マグマ殺法地獄送り」なる技を使ってマグマ星人3人衆の親分がメロスを攻撃するがあえなく敗北。最後に「これで戦いが終わったと思うなよ……」と言い残して倒れる。

 

 

第8話(1983年3月9日放送)
ピンチに陥ったマルスはこの場にいないメロスについ助けを求めてしまう。
自信過剰だった人物が危機に陥って仲間のありがたさを知る展開かと思いきや、根性を振り絞ったマルスはなんとか一人でダクミランを倒す!
ところでマルスってプロレス技が多いなぁ。

 

ダクミランが倒されて敵討ちに燃えるジュダ。悪の幹部とは思えぬ良い奴だ。長剣バット・キャリバーでマルスのコスモバズーカ2発を防ぎ、マルスSPにダメージを与える。
いよいよ絶体絶命となったマルスは遂に諦めてしまう。
「俺はもう駄目だ……。とうとう追い詰められちまった……。フロル、幸せにな……。メロス……」。
……ウルフは?

 

 

第9話(1983年3月10日放送)
メロスの救援を阻止する為にジュダバリアーを張ったが、ダクミランが倒された事でジュダの心が乱れてバリアーに隙が生じる。そしてメロス参上!
燃える展開だが、マルスとジュダは穴の底で戦っていたのに、いつの間に地上に上がってきたんだろう?

 

死闘の末にジュダを倒したメロス。
しかし、ジュダは「俺が死すともグア様がいる……。グア様こそ、この宇宙の真の帝王となるべきお方……。貴様らごときはグア様が虫けらのように倒してくれよう……」と言い残して力尽きる。
そしてグア星では、グアから事情を聞いたギナがアンドロ超戦士への復讐に燃えていた!