帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「入らずの森」

「入らずの森」
ウルトラマンオーブ』第6話
2016年8月13日放送(第6話)
脚本 中野貴雄
監督 アベユーイチ

暗殺宇宙人ナックル星人ナグス
身長 2m~43m
体重 100kg~2万t
「惑星侵略連合」の一員で銃を扱う。
「人間狩り」を趣味としていて、「入らずの森」に入った人間を空間幻惑装置で閉じ込め、部下の黒衣の男と共に追い詰める。

 

幻覚宇宙人メトロン星人タルデ
身長 2m~50m
体重 120kg~1万8千t
「惑星侵略連合」の一員。組織の移動にはメトロン星人の宇宙船が使われている。
幻覚タバコ作戦を進めるがタバコを吸う人間が減少しているので中止する事になる。
地球の夕焼けや自然を愛していて、その自然を壊す人間を「傲慢」と言い放った。

 

悪質宇宙人メフィラス星人ノストラ
身長 2m~60m
体重 40t~2万t
「惑星侵略連合」の首領で部下からは「偉大なるドン・ノストラ」と呼ばれている。
地球人を「自分の快楽の為には星を売っても良い奴らばかり」と評する。
「入らずの森」の地下に秘密基地を作っていたが再開発が迫っていた事とオーブに存在が知られた事で組織を移動させる事にする。
切り札としてベリアルのウルトラフュージョンカードを持っている。

 

大蟻超獣アリブンタ
身長 57m
体重 6万2千t
ジャグラーがアリブンタの怪獣カードをダークリングでリードして実体化させた超獣。
口から蟻酸を吐く。両手の爪から炎を発する。
バーンマイトの爆風消火で両手の炎を消され、地面を掘って逃げようとしたところをオーブスラッガーランスのトライデントスラッシュで倒された。

 

物語
「惑星侵略連合」の前に現れるジャグラー
SSPはUFOや幽霊が出ると言う噂のある「入らずの森」を調査する事に。
果たして「入らずの森」に隠された秘密とは……?

 

感想
魔王獣に代わる新たな敵グループとして惑星侵略連合が登場。今回はそこにジャグラーが絡んでくるのだが、こう言うギャング的な組織とその組織の長に取り入って居着く流れ者と言う構図は風来坊モノに登場する敵キャラと言う感じがする。

 

ジェッタとシンは19世紀の写真にガイとそっくりの人物を見付けるが、同一人物だとしたら100歳以上になってしまうと言う話になる。この写真についての詳細は『ウルトラマンオーブ完全超全集』の「ウルトラマンオーブクロニクル〈年代記〉」の第5章「ルサールカより愛をこめて」編に書かれている。(ただしこちらでは「20世紀初めの写真」となっているが)
この写真でガイが持っている物は怪獣キングザウルス二世の体の一部との事。本当にいたんだ、キングザウルス二世……!

 

これまでガイはナオミ達とは距離を取っていたが、しばらく世話になると決めた今回はステテコ一枚で辺りをうろつく等、まるで自宅のようにくつろいでいた。
ジャグラーが惑星侵略連合に入る為にカード勝負でナグスに勝ったり貴重な超獣のカードを使って助けたりと硬軟織り交ぜているのを見ると、色々と考えて行動するジャグラーと意外と考えないで動けちゃうガイの違いが分かる。

 

今回の隠されたサブタイトルは『セブン』の「ダーク・ゾーン」。今回の話との共通点は特に無いが、「ダーク・ゾーン」も『オーブ』の中盤以降も「善悪二元論」や「勧善懲悪」と言ったヒーロー作品の図式に疑問を投げかける話になっている。

 

「入らずの森」はさる高貴の人間の墓と言う言い伝えがあり、地下には4世紀頃の古墳に酷似した空間があった。シンによるとタマユラ姫は神話にある幻の姫君との事だが今回は詳しい説明は無い。
因みに「玉響」には「オーブ」と言う意味もあるらしい。

 

怪獣カードを使ったゲームでナグスがリトラ、メルバ、シルバーブルーメ、ノーバ、アントラーのカードで風属性のフォーカードを作っている。「土塊の魔王」でアントラーは土属性である事が判明しているので他の4枚のカードが風属性だった事が分かるが、リトラとメルバはともかくシルバーブルーメとノーバは風と言うイメージはあまり無いなぁ。
このゲームのルールは不明だが、ナグスやジャグラーのカードを見ると同じ属性や共通点のある名前を持つ怪獣を揃えるゲームのようだ。

 

白い服の女=タマユラ姫を見る事が出来たタルデと出来なかったナグス。
白い服の女の話を聞いたナグスは「気味の悪い事を言うなよ」と発言。人間狩りをするような宇宙人でも幽霊は怖いのかな?

 

惑星侵略連合のノストラやタルデは『初代マン』や『セブン』の頃と同じような作戦を立てていたらしいが時代が変わった為に自分達の作戦が上手くいかなくなってきた事を嘆く。
昭和ウルトラシリーズでは強敵だったメフィラス星人メトロン星人、ナックル星人が時代の変化に付いていけず、逆に人間の再開発で土地を追われるようになり、挙げ句に新キャラのジャグラーに「ノンビリした侵略ゲームでは居場所を追われるだけ」と嘲笑われてしまうのは哀しい。

 

ヒロイン達の絶体絶命の危機に音楽が鳴り響き高い所から姿を現す主人公!
ナグス「お前は誰だ?」、
ガイ「お前のようなゲス野郎に名乗る名前は持っちゃいねぇ」。
こんなベタな名乗り場面久し振りに見た!
どちらかと言うとウルトラシリーズは自然な演技を重視した場面が多いのだが、仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズのような格好良さを重視した場面もやっぱり良いなぁと思う。ウルトラシリーズは怪獣作品であると共にヒーロー作品でもあるわけなので。

 

ナグスと部下の光線銃から放たれる光弾を素手で弾くガイ。
ウルトラマンが人間に変身したタイプでもバリアーとかアイテムとかを使っての防御が多いので、生身で弾くと言うのは驚いた。

 

アリブンタはオーブの動きを真似したりとかなり可愛かった。

 

ハリケーンスラッシュの演出は背景を変えたりとスーパー戦隊シリーズっぽい感じになっていてウルトラシリーズの中では斬新な形になっている。

 

ノストラによると「この宇宙には光と闇のカードが眠っている」との事。光のカードはウルトラフュージョンカードで、闇のカードは怪獣カードで、ウルトラフュージョンカードはオーブリングによって、闇のカードはダークリングによって作られている。オーブリングは『ウルトラマンオーブ完全超全集』の「ウルトラマンオーブクロニクル〈年代記〉」の第3章「ブラックホールを盗んだ男」編で戦士の頂から与えられた事が判明しているがダークリングは出自は不明となっている。

 

 

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