帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「私はピリカ」

「私はピリカ」
ウルトラマンタイガ』第24話
2019年12月14日放送(第24話)
脚本 中野貴雄
監督 市野龍一

 

サーベル暴君マグマ星人
身長 220cm
体重 75kg
ヴィラン・ギルドの構成員でウーラーの襲来で地球を離れようとするが地球を救うピリカの作戦に協力する事になる。

 

宇宙商人マーキンド星人
身長 180cm
体重 85kg
ヴィラン・ギルドの構成員でウーラーの襲来で地球を離れようとするが地球を救うピリカの作戦に協力する事になる。

 

シビルジャッジメンターギャラクトロンMK2
身長 61m
体重 6万7千t
霧崎が怪獣リングを使って召喚した。
タイガのストリウムブラスターを弾くが、プラズマゼロレットで発動されるタイガのタイガエメリウムブラスターを受けて活動を停止したところをウーラーに食べられてしまう。

 

宇宙爆蝕怪獣ウーラー
身長 68m
体重 50万t
惑星に取り憑いて丸ごと喰ってしまうと言われている伝説の怪獣。
発展した文明が宇宙に捨て続けた廃棄物の淀みの中から生まれた疑似生命。
有機物・無機物に限らずエネルギー体は何でも食べてしまうが、食べられたものはウーラーの中で圧縮されて一種のブラックホールを作り出す為、どれだけ食べても満腹にならず食欲が止まらない。

 

物語
宇宙から謎の隕石が落下し、それと同時にピリカが姿を消した。
明かされるピリカの正体。そして霧崎が企む地球消滅の危機。
果たしてヒロユキとタイガ達とE.G.I.S.はピリカと地球を救う事が出来るのか!?

 

感想
TVシリーズのラスボスであるウーラーの話は第19話から始まっているが、物語に直接絡んだのは第21話くらいで他の話では地球に何かが迫っている事を示すくらいであった。ぶっちゃけると、これまでの話にあったウーラー関係の描写を全て無くして今回からいきなりウーラーの話を始めてもあまり支障は無い作りになっている。
昭和ウルトラシリーズはレギュラーの敵がいた『A』『レオ』『ザ☆ウル』以外は最後の敵は最終回にいきなり現れているので、『タイガ』のTVシリーズ最後の敵であるウーラーの話を最終回の前後編にまとめたのは昭和ウルトラシリーズに近い雰囲気を感じた。

 

地球に落下した隕石を宇宙人の仕業だとして宇宙人排除を訴える人々。
ウーラーを地球に招いたのは宇宙人であるトレギアなので実は間違っていなかったりする。

 

ピリカの正体がアンドロイドだと明かされる。
いきなりすぎて驚くが、振り返って見ると細かい伏線があちこちに張られてあり、特に「きみの決める未来」を見返すとピリカの台詞の意味が色々と分かるようになっている。

 

「このままウーラーを野放しにすれば地球は滅ぶ。止めようとすれば君が犠牲になる。どちらにせよバッドエンディングだ」。
それでも宇宙は夢を見る」でオショロに指摘されていたが、遂に霧崎自身が自分の二択はどちらもバッドエンディングになる事を認めた。

 

ピリカが活動を停止させる事になるのか、地球がウーラーに喰われて消える事になるのか。この「自分を助けるか他人を助けるか」と言う選択はトレギアが初登場した『セレクト! 絆のクリスタル』から繰り返されてきた問答である。

 

トレギアには特に目的も希望も無かった。
確かにこれまでの話を見ているとトレギアが自分で最初から計画していたのは怪獣リングを使ってタイガを闇堕ちさせるくらいで他は利用できそうなものを見付けたら関わってみると言う形であった。ここは同じ闇の存在でも明確な目的や目標があったザギやベリアルやルギエル達とは根本的に違っている。

 

目的を持たず虚無的に生きるウルトラマントレギア。
ウルトラマンと言えば「未来」「夢」「希望」と言ったものの象徴だったが、そんなウルトラマンですら目的も希望も持てずに日々を虚無的に刹那的に生きるようになると言うのは現代的なものなのかもしれない。

 

ピリカが「霧崎の周りには何も無い」と言うが、確かに霧崎はその時の状況によって誰かを利用したりする事はあるが仲間と呼べる者は誰もいなかった。ここはベリアル軍を結成できるほど多くの者に慕われていたベリアルとは大きく違っている。

 

ウルトラシリーズに限らず再登場した敵は弱い感じになる事が多いが、ギャラクトロンはストリウムブラスターを正面から弾くなど強敵描写がされていた。それだけに直後にウーラーに喰われたのは衝撃だった。

 

初登場となった『オーブ』の「暴走する正義」で食物連鎖を否定したギャラクトロンがウーラーに食べられてしまうと言うのは凄い皮肉だなぁ……。

 

「星を喰う怪獣」は過去にもいたがウーラーは生々しさを出す事でこれまでの怪獣とは差別化されていた。

 

ウーラーが意外と可愛かった。でも、その可愛さが「悪意が無い故の怖さ」になっていた。

 

ヴィラン・ギルドの使い方はなるほどであった。
E.G.I.S.でピリカの使命を肯定したりピリカの作戦の説明をする人物がいないので、その役割をヴィラン・ギルドに与えたのは上手かった。

 

ホマレもピリカも地球で暮らしていく名前をカナにもらったとの事。
ホマレの名字は「宗谷」でピリカの名字は「旭川」と北海道の地名になっているが、名付け親のカナは北海道出身と言う設定らしい。(因みに「ピリカ」と言う名前もアイヌの言葉が由来らしい)

 

ピリカの正体は「宇宙人に作られたアンドロイド」であったが、この「使命を与えられたアンドロイドがある女性と出会って自分の人生を生きるようになった」と言うのは『タイガ』の前番組である『ジェネクロ』にゲスト出演したマナ(ワンゼロ)と同じである。

 

E.G.I.S.ではホマレとピリカが地球人ではなかったわけだが、ホマレが分かりやすい伏線で正体バレの時は劇中の人物も視聴者も「もう知ってた」状態になっていて、ピリカはさり気ない伏線で正体バレの時は劇中の人物も視聴者も「そうだったの!?」と驚く展開となった。

 

E.G.I.S.の皆でピリカを説得する場面は熱い展開で盛り上がるのだが、皆の後ろにいるマーキンド星人が「私、ここにいても良いのかなぁ……」とちょっと戸惑っているのが笑える。

 

今回のエンディングの映像はピリカ特集となっている。
ピリカ役は最初は桃果さんで発表されて撮影もかなり進んでいたらしいが途中で同じ事務所に所属する吉永アユリさんに変更された。ウルトラシリーズでヒロインのキャスティングが途中で変更されたのは『T』の白鳥さおり以来となる。

 

 

 

 


【監督コメント付】『ウルトラマンタイガ』次回予告 第24話「私はピリカ」"ULTRAMAN TAIGA" ep24 Preview+Director interview !!

 

 

「ありがとな」
『トライスクワッド ボイスドラマ』第24回
演出 足木淳一郎

 

ボイスドラマはこれで最終回だが、この他にもキャラクターソングCDやBlu-ray BOXにEX版が収録されている。「クリスマス」を使ってウルトラの父とタロウとタイガの物語を繋げたり『恐竜大戦争アイゼンボーグ』や『恐竜戦隊コセイドン』の設定を出してきたりと題材のチョイスが素晴らしい。


【ウルトラマンタイガ】『トライスクワッド ボイスドラマ』第24回(終)「ありがとな」-公式配信- "Tri-Squad Voice Drama" episode 24

 

 

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