帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「テックブースター出動せよ(後編)」

「テックブースター出動せよ(後編) ーカオスパラスタン パラスタン登場ー
ウルトラマンコスモス』第22話
2001年12月1日放送(第22話)
脚本 梶研吾林壮太郎
監督 根本実樹
特技監督 佐川和夫

 

カオスパラスタン
身長 67m~68m
体重 7万7千t~7万8千t
カオスヘッダーがパラスタンに取り憑いた魔獣。
口から光弾を吐く。角を破壊されても再生できる。
ルナモードのルナエキストラクトによってパラスタンと切り離されるが、サブスタンスと言うさらに強力になったコピー体が作られる。
コロナモードのソーラーブレイブキックで角を破壊され、ネイバスター光線で止めを刺された。
因みにナレーションでは「遊星怪獣」と言う肩書きが紹介されている。

 

遊星守護獣パラスタン
身長 65m
体重 5万5千t
ジュランを掌る守護獣。
カオスヘッダーに取り憑かれるがルナモードのルナエキストラクトによって解放される。コスモスのエネルギーを与えられて復活し、コスモスと共に神秘の光でジュランの軌道を修正する。その後、コスモスにお礼を述べて聖光となった。

 

物語
ミツヤ救出に成功したEYESはジュランが過去にもカオスヘッダーに襲われていた事を知る。
防衛軍による超高性能ミサイル発射が近付く中、カオスパラスタンがEYESの行く手を阻む。

 

感想
テックブースター出動せよ(前編)」の続き。

 

カオスパラスタンに苦戦するコスモスを見たテックブースターはグラップアームで殴りつけ、ミラーズシールドで電撃を弾き、カオスパラスタンの角を破壊して一時退却に追い込む。意外と強いぞ!
テックブースターは『THE FIRST CONTACT』のトロイに比べるとギミックのインパクトが弱くなっていてちょっと物足りなかったかな。
テックブースターのグラップアームを見て、いつかウルトラシリーズにもスーパー戦隊シリーズのような巨大ロボットが出るようになるのかなと当時思ったが、それは『コスモス』から十数年後のニュージェネレーションシリーズで実現する事となった。

 

ミツヤが見付け、アヤノ隊員が解読した遺跡の石碑に書かれている内容は次の通り。
「我ら異星から来てこの星に文明を起こす。だが、空から来た悪の光、星を掌る守護獣を魔獣に変え、地上に天変地異を招き、星の軌道を変えた。文明を破壊され、力の無い我らの前に光の巨人が現れ、悪の光を打ち倒した時、魔獣、守護獣に戻る。星の軌道も元に戻った。我ら、この星を去るに至って後の探索者達に奇跡を伝える為にこれを記す。災いの際に役立つ事を祈って」。
カオスヘッダーに襲われるが光の巨人に助けられたジュランは地球の未来の姿であった。
今回はあまり強調されていないが実は光の巨人をもってしてもジュランの滅亡は防げなかったと言う中々ハードな話。これは後にコスモスの戦う理由として「地球の悲鳴」で再び取り上げられる事になる。

 

今回のカオスヘッダーはパラスタンに取り憑く事でジュランと言う星そのものにも影響を及ぼせるようになった。
地球の中だけではなく宇宙にあるものも使って攻撃してきた今回はカオスヘッダー関連でも一番スケールが大きい話となった。
今回のカオスヘッダーは光の粒子状態で赤い光弾を撃ってきたり、一度作ったカオス怪獣をさらに強力なサブスタンスにしたりと段々と強力になってきている事が分かる。

 

カオスパラスタンとの最後の戦いは一進一退の攻防がテンポ良く繰り広げられていた。
タイムアタックものだとこのくらいのスピードが欲しいところ。

 

カオスパラスタンが蹴り上げた岩塊がヒウラキャップ達を襲う場面は本編と特撮が上手く繋がっていた隠れた名場面であった。