帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「笑顔のために」

「笑顔のために」
ウルトラマントリガー』第4話
2021年7月31日放送(第4話)
脚本 根元歳三
監督 武居正能

 

古代地底獣オカグビラ
身長 50m
体重 3万5千t
海に生息していたグビラが地底で生きられるように進化したらしい。
イスタシティの地底から現れ、イグニスが持つ超古代の遺物が発する信号に引き寄せられる。
鼻先のドリルで様々なものを破壊していく。
GUTSファルコンに地底から引きずり出され、最後はトリガー・パワータイプのデラシウムクローインパクトで倒された。

 

物語
超古代の遺跡が発見されてGUTS-SELECTが調査をする事になった。
イグニスは遺跡から発見されたある遺物を手に入れるが、それが怪獣オカグビラを呼び寄せる事になってしまう。

 

感想
冒頭のユザレが実に神秘的であった。普段のユナが普通の女の子として描かれているのでギャップがあって同じ顔をしているのに全くの別人に見える。

 

ユナによると超古代の遺跡は世界中で発見されているらしい。『ティガ』も『トリガー』も日本と太平洋の遺跡くらいしか取り上げられなかったが他の国にも遺跡があってそこにも超古代のウルトラマンや怪獣に関わる何かがあったのかな?

 

イグニス「古い物の中にはゴクジョーな物が多いからな。そいつを頂きに」、
ユナ「この間は私の事を「ゴクジョー」って言ってたくせに!」、
ケンゴ「気になるのそこ!?」、
アキト「そうだ。ユナの方がゴクジョーだ!」、
ケンゴ「アキトも!?」。
「スマイルスマイル♪」で変わり者のイメージがあるケンゴだが意外とGUTS-SELECTの中では常識人のツッコミ役だったりする。

 

発掘現場に侵入したイグニスを見破ったりすぐに銃を構えられるところを見るとやっぱりユナもGUTS-SELECTの一員だと言う事が分かる。

 

アキトが研究を続けている石版は今から21年前にシズマ財団が初めて見付けた超古代の遺跡から発掘された物であった。
石版には現在より高度な文明を築いていた3000万年前の世界が闇の巨人によって滅ぼされた事とその闇の巨人を光の巨人トリガーと巫女ユザレが封印した事が記されていた。
話を聞いたケンゴは自分がトリガーに変身する前からユザレの夢を見ていた事、夢の中の自分=トリガーの姿が今とは違う事を疑問に抱く。これらの謎が解けるのはもう少し後のお話。

 

風を操る怪獣グエバッサーの羽を付けた空飛ぶ箒でナースデッセイ号に侵入したイグニスはGUTSスパークレンスの基となった神器を奪ってしまう。
『Z』のバロッサ星人と同じようにイグニスも怪獣から作られたアイテムを使う。怪獣そのものは出なくてもサータンやグエバッサーと言った怪獣の存在が分かって実に面白い設定であった。
今回のイグニスの行動だが前回の「超古代の光と闇」でトリガーの力に興味を持ち、今回の話で超古代の遺跡やGUTSスパークレンスの基となった神器と言ったトリガーに関するものを狙っている。

 

トレジャーハンターとして様々な修羅場を潜り抜けていそうなイグニスを相手に正面から戦って神器を取り戻すタツミ隊長の強さに驚く。

 

オカグビラにしがみ付くイグニスの人形に懐かしいものを感じて思わずほっこり。

 

今回登場のオカグビラは海底に生息するグビラが地底でも生きられるように進化したものらしい。グビラって海の中より土の上にいる方が多くなかったっけ?
ひょっとしたら今回のオカグビラは『ティガ』の「地の鮫」に登場したゲオザークをオマージュしたもので、「地の鮫」であるゲオザークに対して「陸のグビラ」と言う名前になったのかもしれない。

 

今回のオカグビラは超古代の遺物が発する信号に引き寄せられていると言う事だが、これは超古代人は怪獣を操っていたと言う事なのかな。

 

初回放送ではこの回の次は特別総集編となっている。
東京オリンピックの関係で前作の『Z』では本編とは別に特別編が放送されたが、『トリガー』でもデバンが「デバンチャンネル」と言う動画チャンネルを開設する特別総集編が放送され、以降の作品でも本編とは別に特別総集編が放送されるようになった。特別総集編の放送時期は作品によって微妙に違うが8月15日前後の盆の時期は必ず放送されている。
因みに『トリガー』の特別総集編に登場したデバンの着ぐるみは『ティガ』の「出番だデバン!」の物らしい。四半世紀経っても残っていた事に驚く。

 

 

「本題を忘れるな」
『ナースデッセイ開発秘話 ~特務3課奮闘記~』第4話
脚本 足木淳一郎
監督 村上裕介

 

いきなりメタな話題が出てくる回。
本作は本編とリンクしているドラマなのだがコントの雰囲気が強いのでメタ発言してもあまり気にならないところがある。

 

新型戦闘機の開発について、その時々に選択できるようにすれば戦闘力と機動性を両立できると言う事が決まり、これがナースデッセイ号の変形機構へと繋がっていく。
変形する事で一つの機体に二つの特性を付けられると言う発想はガンダムシリーズの可変モビルスーツを思い出す。(GUTSファルコンのハイパーモードをもう少し人型にしたらガンダムシリーズの可変モビルスーツっぽくなりそう)