「ただいま怪獣追跡チュウ」
『ウルトラマンアーク』第4話
2024年7月27日放送(第4話)
脚本 足木淳一郎
監督 武居正能
電鼠怪獣ネズドロン
身長 2~50m
体重 50kg~2万t
電気を食べるバクテリアを体内に保有していた新種の鼠エレクトリカ・ムス。大学の研究室で捕獲されていた個体は全て死んでしまったが、それとは別の個体が星元市のカワミ重工で巣を作っていた。
電気を得ると巨大化・凶暴化する。
固い頭を使って近接戦でアークを圧倒するが、逆にソリスアーマーには近接戦で圧倒され、最後はアークファイナライズで倒された。
ユピーによって「鼠とエレクトロンでネズドロン」と名付けられた。
テレスドンの着ぐるみを改造している。
物語
星元市の商店街に謎の巨大鼠が現れて停電の被害が出る。
調査を始めたSKIPはカワミ重工に鼠の巣があると考えて向かうが……。
感想
冒頭のユウマとリンさんの買い物の場面。
リンさんがお喋りなお店のおばちゃんと会話している隣でユウマは無言で棒立ちしていた。ウルトラマンに関する話題だったので下手な事を喋らないようにしていたのかなと思ったが、どうやらその話題の前から会話に入っていなかった感じがする。ところが怪獣と思われる巨大鼠の話題が出てからのユウマはかなり喋るようになっている。この辺りに怪獣関係以外に興味を持たないユウマのキャラクターが出ている。
カワミ重工が開発した全く新しい発電機関はアフリカで産出されるダイモードと言う鉱石に特殊な加工を施してベータ線を照射する事で莫大なエネルギーを生み出すと言うものであった。
このダイモード鉱石は『セブン』の「セブン暗殺計画 後編」に登場したもの。セブンを復活させられるエネルギーとは凄まじい。そりゃ発電機開発の最大手になれるわ。
カワミ重工はウルトラシリーズで時々出てくる聞き分けの無い悪徳業者かなと思いきや登場した長谷川さんはSKIPの調査に全面協力してくれる良い人であった。
巨大化したネズドロンは取り込んだダイモードの発電機のケーブルが届く範囲までしか移動する事が出来ず、近接戦で苦戦していたアークはケーブルが届かない所まで距離を取ってから攻撃する事で形勢を逆転させる。こういうギミックがある戦いは特徴が出て印象に残りやすくなる。
ケーブルが切れてネズドロンの移動距離の制限が無くなったらアークが距離を取る為にバリアーを展開してもそのバリアーを頭突きで破壊されてぶっ飛ばされてしまう等、今回は近接戦になったらアークは苦戦を強いられると言うのが徹底していた。だからこそ、ソリスアーマーを装着したアークが近接戦でネズドロンを圧倒する事でソリスアーマーの強さがしっかり示された。
今回の話はリンさんの掘り下げ回であるが、商店街やカワミ重工と言った悪人がいない星元市の紹介編にもなっている。
「善人も悪人も関係無く助けるのがヒーロー」と言うのも分かるのだが、『帰マン』の「怪獣使いと少年」の住民や『メビウス』のヒルカワのような人物ばかり出てきたら「それら悪人でも助けるヒーロー」より「悪事を為してもヒーローに助けられる人々」の方に目が行ってしまってモヤモヤしたものを感じてしまうところがあるので、「悪人はヒーローに助けられなくても良い」とまでは言わないけれど、ヒーローに関わる人はある程度は善人であってほしいなぁと思うところは正直言ってある。