帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「吸血鬼! こうもり少女」

見よ! ウルトラ怪奇シリーズ 吸血鬼! こうもり少女 ーこうもり怪獣バットン登場ー
ウルトラマンレオ』制作第18話
1974年8月9日放送(第18話)
脚本 阿井文瓶
監督 山本正孝
特撮監督 矢島信男

 

こうもり怪獣バットン
身長 40cm~60m 
体重 500g~1万5千t
大群で東京上空に出現した吸血こうもりはフィルターのように太陽の光を遮って東京を寒冷地にするがMACの攻撃で全滅する。1匹だけ女性の姿になって地上に逃れる。百子さんに看護されるが血を吸って吸血鬼にしてしまう。
特殊能力を使う時は胸のブローチが光る。夜な夜な人間の血を吸ってパワーアップし、遂には巨大化能力を手に入れる。吸血鬼にした人間を操る。耳から光線を発する。翼で突風を起こす。翼の先端に鋭い刃がある。
エネルギー光球で翼を吹き飛ばされ、注射器で血清用の血を抜かれた後にレオキックで倒された。その後、吸血鬼になった人々は血清で元に戻った。
名前の由来は「バット(こうもり)」かな。

 

物語
MACの攻撃で吸血こうもりの群れは全滅した。
一方、百子さんは重傷を負った女性を助ける。百子さんはその女性を信じて看護を続けるが……。

 

感想
今回は百子さん達の日常が垣間見られる。
百子さんは困っている人を放っておけない性格。「他人を疑ってかかるなんていけない事よ。人は信じ合い、助け合わなくちゃいけないのよ」は立派な台詞だが、その前にトオルの事を信じあげてよ。人を信じるのは大切な事だが、やはり世の中にはそういう人を騙す悪い奴もいるわけで。しかし、百子さんは一回裏切られても人を信じる心や優しさを失わない。おそらく、たとえ何百回裏切られても失わないであろう。
トオルは「真夜中に消えた女」に続いて怖がりなところを見せている。
ところでロンの姿が見えないがどうしたのだろう? 女性が食べ物を庭の犬にあげる場面があるが、もしその犬がロンならかなりの急成長だぞ。

 

前回の「狼男の花嫁」に続いての吸血鬼ネタ。
女性はトオルカオルちゃんの血を吸って「子供の血は不味いわねぇ」と言う。普通は若いから子供の血の方が美味いと言う展開なのだが、子供の血はまだ熟していないのかな?

 

吸血鬼に襲われた者は吸血鬼になるとして、人々は夜は家の中に隠れて、昼間は吸血鬼と噂される人(と言う事は本当に吸血鬼かどうかは分からないわけだ)を襲うようになる。
ある日突然に吸血鬼と疑われて同じ人間からリンチを受けるのは吸血鬼に襲われるより恐怖。吸血鬼になった人々はバットンの血清で元に戻れたらしいが、その後の人間関係は厳しいものになっただろうなぁ。

 

「悪い人に追われているんです。居場所が分かると必ず殺されます」と助けを請う女性。確かにバットンから見れば、この台詞は全て事実である。
狼男の花嫁」の冴子もだったが、怪獣や星人から見ればレオやMACは自分達を探し出して殺そうとする恐ろしい存在となる。
ところでバットンはかなり知性があったので怪獣ではなく星人扱いにしても良かったと思う。

 

今回の話で平山隊員が退場。冒頭の吸血こうもりとの戦いは梶田隊員が指揮を執っていた。平山隊員は副隊長格なのだが他の隊員を指揮するより自ら前線で戦う方が得意なのかもしれない。(唯一指揮を執った「くらやみ殺法! 闘魂の一撃!」では8人もの犠牲者を出してしまっているし)
吸血こうもりとの戦いでは白土隊員にはやや自信過剰なところが見える。ゲンと百子さんの仲をさり気なく取り持つのは自分と洋子の代わりに幸せになってほしいのかな。

 

白川隊員の名前は純子だったが、今回の話から美子となっているらしい。何故だ?
又、平山隊員も今回だけ名前があつしではなくて大介になっているらしい。こちらはおそらく次回から登場する佐藤大介隊員と間違えたのだろう。

 

巨大な注射器でバットンから血清用の血を抜き採るレオ。
出来れば、バットンの羽をもぎ取って、そこから血清用の血を手に入れてほしかったな。

 

事件解決後、拾った子犬がまた怪獣になるかもと言うトオルに対して百子さんは「こーんな可愛い子犬が怪獣になるわけないもんね」と答える。「美しい男の意地」もだったが、見かけで判断しすぎでは?