帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「傷だらけの絆」

「傷だらけの絆 ー宇宙凶険怪獣ケルビム マケット怪獣ミクラス登場ー
ウルトラマンメビウス』第4話
2006年4月29日放送(第4話)
脚本 小林雄次
監督・特技監督 村石宏實

 

宇宙凶険怪獣ケルビム
身長 44m
体重 4万4千t
宇宙から襲来した怪獣。
遠距離の敵には弾道エクスプルーシブスピットと言う火球を、近距離の敵には超音速クラッシャーテイルと言うコブ付きの長い尻尾を、至近距離の敵には裂岩マチェットホーンと言う角を駆使して戦う。
ミクラスを倒すがコノミの一撃で角を破壊され、最後はメビウスのメビュームブレードで倒された。

 

マケット怪獣ミクラス
身長 ミクロ~40m
体重 0~2万t
GUYS総本部のアーカイブに記録されている過去の怪獣のデータを基に再現されたマケット怪獣の第1号で、ドキュメントUGに記録が残っているミクラスを基に作られた。
マケットカプセルに封入されたナノマシンとフェニックスネストから転送される高エネルギー分子ミストによって構成されている。
コノミに懐き、最初はコノミと一緒に敵を怖がって逃げていたが、やがてコノミの勇気を感じ取る事で逃げずに戦うようになる。
戦いが終わった後、まだ改良の余地があると言うGUYS総本部の決断によって回収される事となった。

 

高次元捕食体ボガール
街に降り立ったケルビムに対して、長い舌を出して「ようこそ」と告げて恐怖させる。
その後、「おいで」と手招きすると日本海に潜伏していたケルビムが再び街に現れた。
メビウスがケルビムを倒すのを見届けて姿を消す。

 

物語
新たなメテオールとしてマケット怪獣の実戦導入が決定した。
実験の結果、マケット怪獣第1号のミクラスはコノミに懐いたらしく、コノミはミクラスと一緒に戦場に向かうが……。

 

感想
『セブン』のカプセル怪獣がマケット怪獣として復活。
殆どの怪獣が主人公と敵対する中、主人公に味方する怪獣はそれらとは違った魅力を持っている。
ウルトラシリーズで主人公に味方する怪獣は『初代マン』のピグモンや『セブン』のカプセル怪獣等がいるが、その後はあまり出ていない。しかし、平成になって『ポケットモンスター』や『デジタルモンスター』と言った作品で人間に味方する怪獣が増えてきて、いよいよ本家ウルトラシリーズでもマケット怪獣として復活する事となった。

 

マケット怪獣はトリヤマ補佐官の提案で解禁される事になったらしい。
おそらくサコミズ隊長の入れ知恵があったんだろうなぁ……。

 

マケット怪獣の使用時間は他のメテオールと同じく1分間。又、一度使用すると再チャージに60分間かかるとの事。これは『レオ』の「ウルトラ兄弟永遠の誓い」に登場した怪獣ボール・セブンガーを思わせる設定。

 

ミサキ代行はミライの事をサコミズ隊長に尋ねる等、サコミズ隊長と共にミライの正体を知っている雰囲気があり、色々と謎を含んだ人物となっている。

 

ミライだけ実験の描写が無かったが、マケット怪獣はメビウスの援護が目的の一つなので、サコミズ隊長とミライはミライ以外のメンバーがミクラスに選ばれるように流れを作っていたのかもしれない。

 

今回のマケット怪獣の元となったオリジナルのミクラスは監督者がいたから強敵と戦っても逃げなかったらしい。
え!? 「ダン対セブンの決闘」の時のアギラは?

 

ミライによると「ミクラスはコノミを選んだ」「ミクラスにとってコノミは母親のような存在」との事。
マケット怪獣の記憶や人格は毎回リセットされるのではなく、保存されて次回以降にも適用されているようだ。記憶や人格の保存がどのようにされているのか気になる。

 

失敗して落ち込むコノミを見たミライはコノミの赤いメガネを手に取って「デュワ!」。セブンの変身ポーズを「勇気の出るおまじない」として紹介する。
今回のミライはメビウスの失敗を例に出して話したり、メビウスより短いたった1分間の限界の中で戦わなければいけないマケット怪獣の凄さを褒めたり、リュウを使ってコノミにもう一度使命を伝えたりと説得が上手だった。ミライは純真無垢で世間知らずなところがあるが、あくまでそれは地球での暮らしに不慣れだからであって、メビウス自身は6800歳で他の星に派遣されるほどのウルトラ戦士である事が分かる。

 

マリナはみやま保育園に帰ったコノミを「ウサギみたいに逃げ足だけは早いが皆に可愛がられる羨ましいキャラ」と皮肉る。本当は「運命の出逢い」で描かれたように自分の危険を顧みずに動物を助けに行こうとする強さがコノミにある事をマリナも分かっているとは思うが、それでも、こう言う態度を取ってしまったのは、女性ライダーとして男社会で戦っているマリナのコンプレックスが表れたと見る事が出来る。

 

ミライに教わった「勇気の出るおまじない」をしてコノミは逃げずに戦う事を決意し、それを感じ取ったミクラスも逃げずに戦うようになった。
ミクラスの使用時間が過ぎるところでミライはメビウスに変身してケルビムを倒す。なのでミライは「ミクラスの1分間に自分の3分間を足して今日は4分間戦えた」と感謝する。「1分間」は短いと感じる時間で実際にこれまでのメテオールの使用時間は短く感じていたが、ウルトラマンの戦闘時間が「4分間」になったと言われたら凄く長くなった感じがした。これは「3分間」が定着しているウルトラシリーズだからこそ出来た話と言える。

 

これまでメテオールの使用許可はトリヤマ補佐官が出していたが、サコミズ隊長が手掛けた報告書の出来に満足したトリヤマ補佐官は今後の使用許可の判断と報告書作成をサコミズ隊長に任せてしまう。
結果的にはこれは吉と出るのだが、そんな無責任で大丈夫なのかと流石に心配してしまう。