帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「風のマリナ」

「風のマリナ ー百足怪獣ムカデンダー マケット怪獣ミクラス登場ー
ウルトラマンメビウス』第13話
2006年7月1日放送(第13話)
脚本 長谷川圭一
監督・特技監督 村石宏實

 

百足怪獣ムカデンダー
身長 59m
体重 4万t
ドキュメントZATに同種族が確認された怪獣。
八幡ヶ岳の地中に潜み、餌を取る時だけ地上に出てくる百足の化け物。
口から火球を吐き、両腕のムチを振るって攻撃する。
トカゲの尻尾のように首と胴体が離れても活動する事が出来るが、首が攻撃されたら胴体にもダメージが伝わる。
メビウスのメビュームシュートを受けて胴体が爆発しても首だけで襲いかかってきたが、ヒカリのナイトシュートを受けて完全に倒された。

 

マケット怪獣ミクラス
身長 ミクロ~40m
体重 0~2万t
これまでコノミにしか懐かなかったが他の人間でも使用できるように改良された。
マリナ曰く「見た目ほど頼りにならない」が、おだてられたのが効果あったのか、やる気を出してムカデンダーと戦った。
角から電撃を出して戦うが時間制限によって戦いの途中で消えてしまった。

 

物語
カドクラ教官とツーリングに出かけたマリナはそこでGUYS適性試験の時に出会ったサワキ・リンコと再会する。
しかし、その山には人間を捕食する化け物ムカデンダーが潜んでいた。

 

感想
いわゆる休暇モノ。
「危機的状態において使用許可を取る事が不可能な場合のみ特例として解禁す」と言う規約第7条を出す事で任務外でもメテオールを使えるようにした。

 

今回のゲストであるサワキ・リンコを演じたのは『七星闘神ガイファード』や『超星神グランセイザー』の清水あすかさん。
リンコは熱血馬鹿に因縁があったり過去にバイクに凝っていた時期があったりと『グランセイザー』を知っていると思わずニヤリとするエピソードがある。

 

そのリンコだが、どうにも行動がおかしい。
飛び降り自殺に見えたのは実は崖の下に落ちていたリュックを調べる為にロープを使って降りていたと言うのは理解できるが、落ちていたリュックをカドクラ教官が調べようとしたのを泥棒と勘違いして投げ飛ばしたと言うのは理解できない。リンコはリュックの持ち主を知らないのに、どのようにしてカドクラはリュックの持ち主ではないと判断したのだろうか……。

 

マリナがGUYSの適性試験を受けた時、試験会場で「女のくせに」と難癖を付けてきた男をリンコが投げ飛ばしたのがマリナとリンコの出会い。
この時の様子をリンコは「熱血風を吹かせる男はつい投げたくなる」と説明するが、他人に難癖を付ける事を熱血風とは言わない。

 

ムカデンダーに襲われた時にリンコは足を挫いてしまう。
一人で歩けない程の怪我だったが、何故かロープを使って崖を降りる事は出来た。普通に歩くより大変だと思うが……。

 

実は今回の話はゲストのリンコがいなくても話が成り立つ。と言うより、いない方が話がスッキリする。
今回の話はカドクラ教官が監督を務めているレーシングチームがグランプリの予選で惨敗した為、落ち込んでいるカドクラ教官を励ます為にマリナがツーリングに誘うと言う内容。
そこでマリナはCREW GUYSの紹介をし、GUYSメモリーディスプレイやマケット怪獣と言うGUYSのアイテムを駆使し、怪獣を引き付けるのはGUYSの仕事だと今の仕事に対する覚悟を見せ、マリナをレーシングチームに戻すつもりだったカドクラ教官の気持ちを変える事になる。
この展開ならマリナとカドクラ教官だけにして二人を真正面から向き合わせた方が良かったのだが、ここにリンコが入った事でマリナによるGUYS関係の説明がカドクラ教官ではなくリンコに向いてしまい話のテーマが分かりにくくなってしまった。
マリナがカドクラ教官には話し難い事をリンコには話す事が出来たと言うのならリンコの存在意義も分かるだが、見る限り、特にそう言う雰囲気は無かった。

 

ムカデンダーは首が下にあるデザインが特徴的。この事によって人間と怪獣の顔が近付き、「怪獣に追われている感」が増した。
ムカデンダーが洞窟を覗き込むカットは怪獣モノのお約束のようで実はウルトラシリーズでは珍しい絵。恐怖感が高まって良かった。

 

ムカデンダーは『T』の「僕にも怪獣は退治できる!」では物の怪のような扱いであったが、今回の話に登場した別個体は特に物の怪のような演出はされていなかった。ムカデンダーの正体は物の怪ではなくて生物なのかもしれない。

 

マリナによるCREW GUYSの紹介で、紹介された皆が次々にくしゃみをしていくのだが、何故かサコミズ隊長はくしゃみ寸前でセーフになり、ミライに至っては全くくしゃみをする気配が無かった。
「誰かに噂をされるとくしゃみが出る」と言うジンクスが地球人限定だと解釈するなら、ゾフィーと関わりがあるサコミズ隊長とメビウスであるミライはそのジンクスが適用されなかったと言える。

 

コノミが「お守り」として皆に渡していたのはミクラスのカプセル。
母の奇跡」ではGUYS総本部がコノミにしか懐かないミクラスを失敗作と判断して誰にでも使用できるように運用実験していた事に不満を漏らしていたが、CREW GUYSの皆を守る力になると思ってか、その辺りのわだかまりは無くなったようだ。

 

今回は「深海の二人」で提示されたマリナの問題克服編。
ずば抜けた聴覚で迫る火球の音を聞き分ける事が出来るが、その一方でマシンの様々な音を聞いてしまう事でクラッシュの恐怖が起きて減速してしまう。
しかし、CREW GUYSの皆の顔が思い浮かんだマリナは風の声を聞き、減速しないでカーブを曲がり、見事、ムカデンダーの火球を全て避けきった。
「私に風の声を聞かせてくれた大切な仲間よ」。

 

ムカデンダーを倒したと思ったメビウスだが、その油断を突いて生き残ったムカデンダーの首が襲いかかる!
そこに放たれるナイトシュート。颯爽と現れたヒカリを見てリュウは「まーた美味しいところを持っていきやがった」と思わずニヤリ。