帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

『ウルトラマンダイナ 帰ってきたハネジロー』

ウルトラマンダイナ 帰ってきたハネジロー』
2001年2月25日発売
脚本 川上英幸
監督・特技監督 原田昌樹

 

デハドー星人
身長 不明
体重 不明
侵略計画の成功率100%を誇る好戦的な宇宙人。
地球侵略の為にアンドロイドのカーサ・マダラーを送り込む。
名前の由来は「ド派手」から。

 

凶悪アンドロイドカーサ・マダラー
身長 158cm
体重 42kg
デハドー星人が地球に送り込んだアンドロイド。
遠隔攻撃、瞬間移動、高速修復、果ては時間まで止める事が出来る。
宇宙からパワーロックを呼び寄せ、自分をキーにアーウォンとパワーロックを合体させてワンゼットに完成させる。最後はワンゼットの中枢機能に侵入したぽちガラオンによって倒された。

 

吸引怪獣アーウォン
身長 63m
体重 6万9千tt
カーサ・マダラーが装置で出した怪獣。
角で破壊光線をエネルギーとして吸収する事が出来る。
カーサ・マダラーをキーにパワーロックと合体してワンゼットとなる。

 

合体侵略兵器獣ワンゼット
身長 61m
体重 5万8千t
カーサ・マダラーをキーにアーウォンとパワーロックが合体した存在。
カーサ・マダラーの情報でダイナの動きを読み、レーザーやミサイルも通用しない強固な装甲を誇り、角で吸収した破壊光線を増幅して撃ち返す。
一度はダイナを岩で固めてしまうが、ぽちガラオンに中枢機能に侵入されて機能を破壊されてしまう。そのままぽちガラオンによってミジー星人に操縦されて再びダイナを追い詰めるが、最後はダイナ・ミラクルタイプのレボリウムウェーブ・アタックバージョンで異次元に追放された。
合体したのに何故かアーウォンより軽くなっている。
名前の由来は「1とZ」かな。因みに「アーウォン」と「ワンゼット」の名前は怪獣図鑑の最初と最後を独占しようと言う川上さんの野望から付けられたらしい。

 

知略宇宙人ジー星人
身長 180cm
体重 80kg
とんとん亭でラーメンを食べるもアーウォンの出現で食べ損ねてしまう。
アーウォンを操っていると言う酷い冤罪で凶悪な宇宙人として指名手配され、ハネジローの通報でスーパーGUTSに捕まるが、ダイナ救出作戦に協力する事で自由になる。
ぽちガラオンを使ってワンゼットを操縦できると知るとダイナを襲ったが結局はミスを犯して失敗してしまい最後はTPC隊員に追われながら去っていった。

 

特殊戦闘用超小型メカニックモンスターぽちガラオン
身長 7cm
体重 140g
遂に完成した特殊戦闘用最新メカニックモンスターで小ささの割に性能は凄い。
ハネジローに連れられてワンゼットの中枢機能に侵入して機能を破壊する事に成功する。そのままワンゼットを操縦できるようになるが最後はダイナ・ミラクルタイプのレボリウムウェーブ・アタックバージョンで異次元に追放された。

 

放浪宇宙人ファビラス星人
身長 A・2m B・190cm
体重 A・140kg B・120kg
デハドー星人の地球侵略計画を知り、メッセンジャーとしてハネジローを地球に送り込んだ。

 

迷子珍獣ハネジロー
身長 33cm
体重 5kg
謎のカプセルで地球に帰って来たがミジー星人に拾われてしまう。
ぽちガラオンを連れてワンゼットの中枢機能に侵入させ、ダイナを救出する。
事件解決後はファビラス星人が迎えに来るまで地球に留まった。

 

物語
ハネジローが宇宙に旅立ってからしばらくが過ぎた。
相変わらず打倒ダイナを目指すミジー星人の前にデハドー星人が送り込んだ巨大怪獣が現れる。
地球の危機に宇宙から送られて来た謎のカプセル。その中にいたのは……?

 

感想
平成三部作のオリジナルビデオシリーズ第2弾。

 

今回は「さらばハネジロー」から「新たなる影」までの間の話になっている。
原田監督はTVシリーズの最終回後を舞台にハネジローの力でアスカが帰って来る話を考えたが最終回を尊重すると言う事で今回は見送られた。
TVシリーズ最終回後のアスカがどうなったのか明かされるのは本作から約9年後の『ウルトラ銀河伝説』となる。

 

今回はなんと『ブースカ! ブースカ!!』の夢町が舞台でブースカ、カモスケ、とんとん亭が登場している。実は『ブースカ! ブースカ!!』は原田監督と川上さんがメインを務めた作品で向ヶ丘遊園にあるとんとん亭のセットが取り壊される事から最後の記念にと言う事で実現したらしい。こういう遊びが出来るのが『ダイナ』の懐の深さ。

 

とんとん亭でラーメンを食べているミジー星人の3人。別作品のブースカ達との組み合わせに違和感が無いのが凄い。
アーウォンの出現で折角のラーメンを食べ損ねてしまったのが可哀相。食べ物にも事欠いてそうなイメージなので、ひょっとしたら数日振りのまともな食事だったのかも。
避難の最中に挙動不審な人物を見付けてミジー星人だと見抜いたカリヤ。そう言えばスーパーGUTSでミジー星人と直接会ったのってアスカとカリヤだけだったかな。まぁ、『厳海超人タラバマン』に出演して話題になっているので顔を知っている人は結構いるかもしれない。
因みに『テレビマガジン特別編集 ウルトラマンダイナ』には川上さんが書き下ろした小説『ある宇宙人のインタビュー』が掲載されている。時系列としては「侵略の脚本」と今回の話の間の出来事となっている。

 

アーウォンが暴れていた時に近くにミジー星人がいた事からスーパーGUTSはミジー星人がアーウォンを操っているのではないかと考える。今回はガラオンではなかったがミジー星人は進んだ科学力を持っているので新たな宇宙怪獣を強力な生物兵器に改造したのかもしれないと推理。視聴者はミジー星人の間抜けなところを十分に見ているがスーパーGUTSはあまり見ていないので認識にズレが生じて面白い事になっている。

 

スーパーGUTSの司令室のセットがもう無いので皆は食堂でお話。
マイはTVシリーズでも何度か髪型が変わっているので気にならないがシイナ参謀の髪型の変化には驚く。この辺りは漫画やアニメと違って役者さんを使う実写作品で数年後に続編を作る時の難しさと言える。

 

アーウォンとスーパーGUTSから逃げ回るミジー星人の前に宇宙から謎のカプセルがやって来て中からハネジローが現れる。
ジー星人はファビラス星のムーキットを知っていたのに何故かスーパーGUTSのハネジローだとは気付かなかった。ハネジローはホームページまで持っていたのに……。金銭的な問題があるのだろうが地球侵略を成功させるにはまずダイナやスーパーGUTSの情報を得ておかないと。

 

ジー星人が潜んでいるアパートは以前より怪しくなっていてこれなら宇宙人が潜んでいてもバレなさそう。
外に出ようとするハネジローを慌てて止めるミジー星人。
ウドチェンコ「むやみに外に出たら危ないよ」、
カマチェンコ「この星は宇宙人に冷たいんだから」、
ドルチェンコ「しばらくの間この中に入ってなちゃい」。
そう言ってミジー星人はバイト先の忘年会で当たったと言う鳥カゴの中にハネジローを入れる。
「地球は宇宙人に冷たい」と言うのは耳の痛い話だが侵略者に言われたくはないなぁ。

 

ウドチェンコの着メロは『初代マン』。
バイト先のアキコちゃんからウドチェンコに「アキコ大ショック!! ウドちゃんって宇宙人だったんだ。テレビに顔ガンガン出てるよ!?」と言うメールが届く。
アキコちゃんの元ネタは『初代マン』のフジ隊員かな。おそらく店長の名前はムラマツだ。

 

あちこちに指名手配書が張られていて商店街を逃げ回るミジー星人。
因みにミジー星人の正体に最初に気付いたのはらくだ便の清水であった。超時空を超えた?

 

ジー星人を探すアスカとリョウだが、突然、アスカ以外の全ての時間が止まってしまう。時間が止まったのはデハドー星人が送り込んだアンドロイドのカーサ・マダラーの能力だった。いや、さり気に凄い事をやっているな……。『セブン』の「消された時間」のヴィラ星人もだが、時を止めている間に攻撃すれば良いのに……と言うツッコミが出てしまうが。

 

ジー星人が眠った隙に針金で鳥かごの鍵を開け、携帯電話でメールを送るハネジロー。さすがアスカより頭が良いだけある?
ハネジローにメッセージを託したのはファビラス星人の元強硬派。以前に地球に迷惑を掛けた償いでもあるのかな。謎のカプセルにハネジローを詰め込む元強硬派の姿を想像するとちょっとおかしくて笑える。意外と可愛いものが好きなのかな。

 

デハドー星人の侵略計画成功率が100%と聞いてミジー星人は「そんなバカな!? 我々以上の侵略成功率を誇る宇宙人がいるなんて!!」と憤るが、カリヤに「何言っている。失敗してるじゃないか?」、ナカジマに「2回もな」と突っ込まれる。この時のナカジマの冷たい眼が怖すぎ。

 

アスカはダイナに変身するがソルジェント光線を角で吸収されてしまう。それを見ていたミジー星人は「なるほど、昨日現れた怪獣は破壊光線をエネルギーとして吸収する能力を持っているようだ。さらに怪獣と合体した物体はそのエネルギーを増幅させるシステムを持っているのではないか?」と解説を始める。
ジー星人は実は凄かった!? でも解説では的確な事を言えるのに実戦では何も出来ない人がいるのでミジー星人もそのパターンかな。

 

カーサ・マダラーは電波ジャックしてダイナを明日処刑する事と全面降伏すれば人類のうち10分の1の命は保障はする事を告げる。
地球侵略を掲げる宇宙人は数多くいるが最低でも人類の9割の命は奪うと宣告する宇宙人は今までいなかった。気のせいか皆殺しより恐さが増している感じがする。

 

スーパーGUTSに協力する事になったミジー星人はワンゼットの能力を次々と暴いていく。ひょっとしたら予算さえあれば凄い事が出来る人達なのではないかと思えてしまう。まぁ、予算を貰っても変なところでミスを犯して台無しにしてしまいそうだが……。
それでも今回のミジー星人は「敵に回すとウザイが味方にするとこんなに頼りになるとは思わなかった」であった。今回の話の一番の驚きは「ミジー星人は実は凄かった!」であった。

 

一度はダイナを倒したデハドー星人であったがスーパーGUTSが囮をしていた隙にハネジローがワンゼットの中枢機能に送り込んだぽちガラオンによって形勢逆転されてしまう。侵略計画成功率100%を誇るデハドー星人の誤算は地球にはダイナだけでなくスーパーGUTSもミジー星人もいるであった。

 

ワンゼットの機能が停止してダイナも救出されて皆は安堵の表情を浮かべる。このままめでたしめでたしかと思いきやミジー星人はぽちガラオンを使ってワンゼットを操縦できるようになった事に気付いてしまう。
ドルチェンコ「あのさぁ……。ほら」、
カマチェンコ「動かせるの?」、
ウドチェンコ「そそそれじゃあ、あのワンゼットは僕らの……もにょ?」、
ドルチェンコ「行けぇっ!!!」。
事態を把握したミジー星人は不気味な笑みを浮かべるとワンゼットを操縦してダイナを攻撃してしまう。「これこそ「仏作らずして魂入れた」だ!」と喜ぶミジー星人であったがいよいよトドメと言うところでレバーが引っこ抜けてしまい、最後はダイナのレボリウムウェーブ・アタックヴァージョンでぽちガラオンごとワンゼットを異次元に追放されてしまうのであった……。
まぁ、それでこそミジー星人だよ(哀れみ

 

いつものようにクシャミをして正体を現してしまったミジー星人はTPC隊員に追われてあたふたと逃げ出していく。一方、目を覚ましたアスカはハネジローがいる事に気付き、しばらく地球にいられる事を知って喜ぶ。皆の笑い声。『ダイナ』は今日も明るく楽しかった。めでたしめでたし。

 

ハネジローはこの後『超ウルトラ8兄弟』や『ウルクロD』に登場している他、『ダイナ』のエッセンスを取り入れた『デッカー』の放送中にTwitter上で『PAM² NET』を復活させている。