帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「ファントンの落し物」

「ファントンの落し物 ー健啖宇宙人ファントン星人 高次元捕食体ボガール登場ー
ウルトラマンメビウス』第7話
2006年5月20日放送(第7話)
脚本 赤星政尚
監督 梶研吾
特技監督 菊地雄一

 

健啖宇宙人ファントン星人
身長 2m
体重 92kg
深刻な食糧不足に悩まされていて、食料を探しながら非常食シーピン929の開発を行っていた。母星に帰る途中、ボガールによって宇宙船に事故が起き、シーピン929が地球に落下してしまい、CREW GUYSに助けを求めた。
食事は神聖な行為で、食前には感謝の踊りを踊る。又、空腹を抑える為に食後は睡眠をとっている。
シーピン929は圧縮されていたが、摂氏10度以上に8時間以上さらすと設定が解除される仕組みになっていて、地球の大気を材料に無限に肥大化していった。もう一度圧縮するにはファントン星人の宇宙船が必要だが、事故で故障した宇宙船での大気圏突入は不可能だったので、メテオールの重力偏向板でシーピン929を宇宙空間に飛ばして宇宙船で回収する事となった。
事件解決後、「キエテ・コシ・キレキレテ(僕・君・友達)」と言う宇宙語、1年分のシーピン929、ボガールとツルギについての情報を置き土産に宇宙に帰って行った。

 

高次元捕食体ボガール
身長 47m
体重 4万7千t
シーピン929を食べようとファントン星人の宇宙船を故障させた。
メビウスとCREW GUYSに邪魔をされると今度はメビウスを食べようとしたがツルギの出現に撤退した。

 

物語
宇宙人からGUYSにメッセージが送られてきた。
食糧不足に苦しむファントン星人が開発した非常食シーピン929が地球に落下したのだ。
トリヤマ補佐官達がファントン星人をもてなしている間、CREW GUYSはシーピン929を捜索する。

 

感想
ファントン星人とトリヤマ補佐官&マル秘書&GUYS食堂のウェイトレスの絡みが面白いコメディ編。特にファントン星人の宇宙語が胡散臭い中国人の喋り方だったのと寝ているファントン星人をバックにトリヤマ補佐官達が写メを撮る場面が笑えた。
トリヤマ補佐官は自分の食券を使ってファントン星人をもてなしたそうだが、こう言うのって経費で落ちないのかね。

 

『初代マン』の「科特隊宇宙へ」に登場したパンスペースインタープリターが再登場。その他にも『初代マン』の「侵略者を撃て」に登場した「キエテ・コシ・キレキレテ(僕・君・友達)」と言う宇宙語が出たりと『初代マン』のバルタン星人編のネタが組み込まれている。ファントン星人は宇宙船の事故が原因で地球に立ち寄る事になったが、この辺りもバルタン星人を意識しているように思える。

 

テッペイは宇宙語にも精通していて、これまでの怪獣博士キャラに加えて宇宙人にも詳しいキャラとなった。さらにこの後の話ではウルトラマン達の再登場に歓喜したりと、過去作品のキャラクター再登場が多い本作において大事な解説役と言うポジションを確立した。

 

今回のミライはファントン星人の宇宙語をあっさりと通訳してしまったり、超能力を駆使してシーピン929を発見して皆に不思議がられたりと天然らしさを見せた。いつ正体がバレてしまうのかと見ていてドキドキしてしまう。

 

今回のメテオールは怪獣を倒す為ではなく肥大化し続けるシーピン929をファントン星人の宇宙船に回収させる為に使用された。戦闘以外にも使用した事でメテオールの可能性が広がった。

 

セリザワの姿を見付けたリュウは後を追い、やっぱり生きていたと喜ぶが、リュウに呼び掛けられたセリザワは「誰だ? お前」と答える。

 

シーピン929を食べようと姿を現したボガールはそれを邪魔されると今度はメビウスを食べようと襲いかかってくる。ボガールにとって初めての本格戦闘であるが、それ程ずば抜けた強さが無かったのはちょっと意外。

 

ツルギがナイトシュートを放つがボガールに避けられて街が大爆発。その光景にメビウスは憤るが、ツルギは意に介さず姿を消してしまう。
運命の出逢い」ではセリザワを失ったリュウが街を破壊してしまったメビウスに怒りをぶつけていたが、今度はメビウスがセリザワの姿を持つツルギが街を破壊してしまった事に怒りをぶつける展開になっている。


ところで今回の戦いではメビウスもかなりの建物を破壊している。
不可抗力ではあるのだが、街の被害を気にしないツルギをメビウスが批判する展開なら、「俺達の翼」のようにメビウスが街の被害を出さないように色々と考えて戦う場面を入れてほしかった。

 

シーピン929を無事に回収できたファントン星人は「君・僕・友達」と言う意味の宇宙語と1年分のシーピン929を置き土産に宇宙に帰って行った。
話を聞いたコノミはいつかメビウスにも「キエテ・コシ・キレキレテ」と伝えたいと話す。『メビウス』ではミライの相手になりそうな女性として後にジングウジ・アヤが登場するが、「ひとつきりの命」での「ありがとう」に関する話や今回の「僕・君・友達」の話を見ると、当初はコノミがメインヒロインになる予定だったのかなと思う。

 

怪獣頻出期は同時に多くの宇宙人に地球が襲われた時期でもあり、その時のトラウマで殆どの地球人に反宇宙人感情がある。しかし、今回はテッペイを始めとするGUYSとファントン星人の間に友情が生まれた。
だが同時にツルギと言う謎の青い巨人が地球人の味方ではないと言う事が明かされた話でもあった。