帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「狙われたX」

「狙われたX」
ウルトラマンX』第8話
2015年9月8日放送(『新列伝』第114話)
脚本 林壮太郞
監督 アベユーイチ

 

ウルトラマンマックス
身長 48m
体重 3万7千t
当麻博士として暗躍するクワイラを倒す為にトウマ・カイトの姿で現れた。
クワイラの罠にはまってクワイラ、ゼットンゼットンアーマーを装着したエックスを相手にした1対3の状況に追い込まれるが、エックスが正気に戻った後は形勢逆転してマクシウムソードとギャラクシーカノンでクワイラを倒した。
戦いが終わった後、大地に信じる事の強さを伝えてウルトラマンマックスのサイバーカードを授けた。

 

高速宇宙人スラン星人クワイ
身長 2m~51m
体重 69kg~2万8千t
同胞の仇であるマックスを倒す為、大地の父親と一緒にスパークドールズを研究していた当麻博士としてラボチームに入り込み、大地を利用してゼットンアーマーを装着したエックスを自分の戦力にした。
高速で移動し、両手から光線を放ち、巨大化も出来る。
一時はマックスを追い詰めるが、最後はマックスのマクシウムソードとギャラクシーカノンで倒された。
クワイラ」の名前の由来は中国語で「速さ」を意味する「快(くわい)」から。

 

宇宙恐竜ゼットン
身長 60m
体重 3万t
クワイラが使う怪獣。
破壊光弾と波状光線、バリアー、相手の攻撃を吸収する、テレポーテーションを駆使した高い戦闘力で一度はエックスを圧倒した。
最後はゼットントルネードとザナディウム光線の連続攻撃を受けてスパークドールズになった。

 

物語
突如現れたゼットンにエックスは手も足も出なかった。
ゼットンに対抗する為に大地は不眠不休で新しいアーマーの開発を進めるが上手くいかない。
そんな時、当麻博士がラボチームにやって来る。

 

感想
マックスのゲスト出演回。
『マックス』の放送開始10周年として『マックス』の最終回「つかみとれ! 未来」の後日談にもなっている。

 

当麻博士は大地の父親と一緒にスパークドールズの解析をしていたと言う設定だったが正体はクワイラの変身だったのでおそらくこれらの話は全て嘘であったと思われる。
宇宙人が過去作品のウルトラマンの人間態に変身して特別チームに入り込むのは『A』の「決戦! エース対郷秀樹」に登場したアンチラ星人と同じ。この話と今回の話を比べると昭和と平成の客演回の違いが見えてくる。

 

『初代マン』の「さらばウルトラマン」では初代マンがキャッチリングでゼットンの動きを一時的に封じたが今回はゼットンアーマーがエックスの動きを封じると言う逆の展開になっている。

 

クワイラが変身した当麻博士は和やかな表情で言葉遣いも流暢なのにそこに心がこもっているようには感じられず、マックスが変身したカイトは表情は殆ど動かず言葉も抑揚が無いのにこちらは熱い思いを秘めているように感じた。同じ姿でありながら全く違う二人を演じ分けた青山草太さんの演技が素晴らしかった。

 

クワイラの本当の目的はエックスではなくてマックス。全てはマックスを誘き出す為の罠であった。今回のタイトルは「狙われたX」であるが本当は「狙われたMAX」だったと言うどんでん返しが見事だった。

 

エックスの動きを封じるゼットンアーマーを力尽くで外そうとするが途中で無理だと判断したり、エックスが自分と一緒に戦ってくれると思ったら違っていて驚いたりとマックスのリアクションが人間臭くて面白い。ゼロやエックスは台詞で人間っぽさを出しているがマックスは動きで人間っぽさが出ている感じ。

 

エックスとゼットンの戦いを真下から見上げる構図はこれまで無かったもので斬新。
マクシウムソードを使った時間差攻撃がマックスらしくて良かった。
空中からのザナディウム光線が最高に格好良い! 『X』では監督の間でザナディウム光線の演出方法を競う「ザナディウム大喜利」が開催されていたらしいが、自分は今回のザナディウム光線が一番好きかな。

 

個人的にはエックスが正気に戻ってマックスと一緒に逆転劇を始める場面は『マックス』の主題歌である『ウルトラマンマックス』をかけてほしかった。(後に『新列伝』で放送された『X』の総集編「限界を超えた勝利の光」では主題歌が使われたはず)

 

クワイラが語った「同胞の仇」が「無限の侵略者」に登場した個体かどうかは不明。ひょっとしたら『マックス』の本編後もマックスとスラン星人の一族は戦いを繰り広げていて、それが『ウルトラ10勇士』でマックスと戦うエタルダミーにスラン星人が現れた理由だったのかもしれない。
因みに『ウルトラ10勇士』ではマックスと戦うエタルダミーの候補としてゼットンも挙げられていたらしい。

 

『X』の序盤では両親に関する話が大地の大きな部分を占めていたが、今回の話辺りから15年前に消失した両親と言う過去より共に進む仲間であるエックスやXioと言った現在の方が比重が大きくなってくる。

 

「私の名前はウルトラマンマックス。かつて共に戦い、未来をその手に掴み取った青年の姿を借りている」。
「君は信じる事の難しさを知ったはずだ。しかし、どんな時でも誰かを信じる気持ちを持ち続けてほしい。信じ貫く気持ちこそが本当の力になってくれる。今の君と彼のように……。この星の文明を守る為に必要なら私の力を使ってくれ。……私を信じてくれるなら」。
実は今回の話は『マックス』の要素はマックスとスラン星人が出てくるくらいしかないのだが、最後のマックスの台詞で視聴者は今回の話を『マックス』の最終回のその後であると思う事が出来る。台詞と言うのがどれだけ大事なのかがよく分かる話であった。

 

 


【監督コメント付!】『ウルトラマンX』次回予告 第8話「狙われたX」 (新ウルトラマン列伝 第114話 次回予告)

 

 

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