帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「突入 ーストライク・フォーメーションー」

Episode10 突入 ーストライク・フォーメーションー」
ウルトラマンネクサス』第10話
2004年12月4日放送(第10話)
脚本 赤星政尚
監督 阿部雄一
特技監督 菊地雄一

 

ダークファウスト
身長 48m
体重 3万2千t
平木隊員曰く「黒いウルトラマン」。
ダメージが残るネクサスに追い打ちをかけるべく、プラスのメタフィールドを展開させて、それをマイナスのダークフィールドに変換した。
ラフレイアを使ってネクサスを追い詰めるが孤門とネクサスの連携の前に敗北する。

 

ブルームタイプビーストラフレイア
身長 55m
体重 4万8千t
殲滅されると含有している相当量の可燃性の花粉が拡散してしまうのでメタフィールドに捕らえる以外に殲滅方法が無い。
ネクサスによってメタフィールドに捕らえられるがダークフィールドに変換されたところでファウストと共にネクサスを追い詰める。
しかし、最後は孤門が放ったストライクバニッシャーを受けてファウストを巻き添えに粉塵爆発を起こした。

 

物語
何故かミッションエリア内で気を失っていたリコ。
謎が膨らむ中、ラフレイアが再び出現!
メタフィールドを舞台に孤門とネクサスの信頼が勝利を生み出す!

 

感想
何故かリコがミッションエリア内で気を失っていて、さらに西条副隊長のドッグタグを手にしていた事から溝呂木と会っていた可能性が浮上すると、これまで平穏な日常の象徴だと思われていたリコがいよいよ本編に絡み出す。そしてそれは『ネクサス』唯一の安らぎの場の崩壊の始まりでもあった。
ところで主人公の彼女と仕事の女性上司が出会うとなったらラヴコメが始まる可能性もあるのだがそんな雰囲気に全くならないのが『ネクサス』らしい。

 

ネクサスがナイトレイダーの作戦に協力してくれるのかと疑問を呈する西条副隊長に向かって孤門はネクサスは人間の味方だと反論し、「根拠は?」と問われると「自分はウルトラマンを信じている」と答える。
それでは根拠になっていない気がするのだが実は前回の「警告 ーワーニングー」で和倉隊長が孤門にストライク・フォーメーションを任せた時の言葉が「俺は孤門を信じる!」だったりする。その事があってか和倉隊長は孤門を信じてガンナーに指名する。

 

孤門と初めて会った時の事を思い出せない事にリコは不安に駆られる。
この事から普段はリコの意思があって、溝呂木はリコの意識を消してからファウストに変身させていると推測される。記憶に関しては生きている時の記憶を全て消してしまうとさすがに支障を来すのでノスフェルに殺された日の記憶だけを消していると考えられる。

 

遂にナイトレイダーもメタフィールドの戦いに加わる。
メタフィールドを真上から見下ろす場面はこれまでに無い映像だった。

 

墜落寸前のクロムチェスターを無事に着陸させたりストライク・フォーメーションを簡単に成功させたりと西条副隊長のパイロットとしての技量が見られる。
そんな西条副隊長でもダークフィールドが消滅して現実世界に戻った時は機体の損傷もあって墜落を食い止められなかったが、西条副隊長一人ではどうにもならなかったところをネクサスが救出する。この時の素直に喜べる孤門と何とも言えない表情を見せる西条副隊長の対比が面白い。

 

ストライク・フォーメーションの合体は『ネクサス』の世界観に合わないトンデモ合体であるが後に来訪者の技術で作られた事が明らかになるので現在の地球の技術を超えた合体も納得できるところがあった。

 

メタフィールドからダークフィールドへの位相変換の影響でスパイダーミサイルが撃てなくなった時は今回も活躍は無いのかなと思ったが、ここで孤門は機転を利かして一発限りのストライクバニッシャーを見事命中させる。
この時の和倉隊長の「孤門、撃て! お前の信じるウルトラマンを援護してみせろ!」は燃える名言。ここで孤門はネクサスが自分の願う通りに動いてくれる事を信じ、ネクサスも孤門を信じて動いた。そして孤門は見事に和倉隊長の信頼に応えるとまさに信じる事が勝利に繋がる展開だった。
今回の孤門とネクサスのアイコンタクトは『ULTRAMAN』での真木と倉島のアイコンタクトを思い出す。そう言えば『ULTRAMAN』でもザ・ネクストと自衛隊が初めて共闘したのはこの時であった。
又、ネクサスと孤門がお互いに見詰め合う場面は「適能者 ーデュナミストー」との対比で見ても面白い。

 

これまでは主人公の孤門が活躍しなかったり、ナイトレイダーが人間の味方であるネクサスを攻撃したり、ビーストをなかなか倒せなかったりとフラストレーションが溜まっていたが今回の話でそれらが一気に解消された。いやぁ、長かった!
今までのフラストレーションがあったからこそ今回のカタルシスが生まれたんだろうなぁと言う事は後の「迷路 ーラビリンスー」や「英雄 ーヒーロー」や「絆 ーネクサスー」でも再認識する事になる。この辺りは連続物ならではの作りと言える。

 

今回の話のラストは孤門とリコのキスシーンであった。過去にも『USA』や『ティガ』の『THE FINAL ODYSSEY』であったがTVシリーズでここまでハッキリとするのは『ネクサス』だけかな。
ヒーロー作品でキスシーンがあるのは珍しいが恋人なのだからあって当然だと思う。確かにメインの視聴者は子供だけれどマンガやアニメやドラマでキスシーンは普通にあるので、あまり気にする事は無いと思う。