『ウルトラマンレグロス ファーストミッション』
2023年7月4日配信
脚本 足木淳一郎
監督 坂本浩一
物語
ギャラクシーレスキューフォースへの入隊を望むレグロス。
その時、惑星マイジーを調査していたソラから救難信号が入り、レグロスにソラ救出と言うファーストミッションが与えられる。
感想
ギャラファイシリーズのスピンオフ作品で前作の『レグロス』が過去を取り上げたのに対して本作は現在の話となっている。
スピンオフではあるが「レグロスがギャラクシーレスキューフォースに入隊する」「リブットが帰還する」「アブソリューティアンに匹敵する存在であるレイブラッド星人が復活する」とメインストーリーがかなり進んでいて「ギャラファイ3.5」と言う感じになっている。
ザラブ星人がアブソリューティアンに利用されて塵となったレイバトスの残骸をかき集めて生命力豊かな惑星マイジーの力で修復していたのはレイオニクスであるレイバトスの体を依り代にレイブラッド星人を復活させる為であった。
レイバトスは死者を復活させる事が出来る存在であったがいつの間にか自分が何度も死んで何度も復活させられる存在になってしまった。
精神の状態でも色々活動出来ていたのでいつか復活しそうだとは思っていたが遂にレイブラッド星人が復活。『ジード』の「GEEDの証」でベリアルから切り離された思念体がタルタロスによって並行同位体になったとの事。
レイオニクスの能力があれば怪獣の姿や形や大きさまでも思いのままと言う事でウルトラマンクラスに大きくなったダリーが登場。これを見ると『大怪獣バトル』でバトルナイザーを使っていたレイオニクス達はまだ能力のほんの一部しか使えていなかった事が分かる。
これでレイブラッド星人は怪獣の「蘇生」「支配」「変形」が可能と言うチートな能力を引っさげての再登場となった。エンペラ星人やベリアルがいない中、宇宙の悪の支配者になる事は十分に可能で、ザ・キングダムにとっても大きな脅威となる可能性が高い存在なのだが、果たしてタルタロスは何を考えているのだろうか……。
それにしてもいくら何でもダリーが再登場するとは思わなかった。
ダリーの再登場にも驚いたがウルトラマンシャドーの再登場にも驚いた。
ザラブ星人がレディベンゼン星人から盗み出した情報で再生したとの事だが、ザ・キングダムでバット星人が開発を担当していたようにザラブ星人もレイブラッド星人の怪獣軍団が出来たら開発で重要な地位を担うつもりだったのかな。
シャドーが登場した『ゼアス2』には空手の正道会館が関わっていたのでレグロスとは格闘繋がりになるのかな?
ザラブ星人は戦う時ににせウルトラマンに変身するが戦闘力が上昇するとかあるのかな? 見る限りはあまり変わっている感じがしないが……。
惑星マイジーで戦うレグロスを助ける為にウルトラフォース、グレート、パワードが参戦。さらにソラの危機に遂にリブットが帰還する。
これでウルトラフォースとパワード(アメリカ)、グレート(オーストラリア)、リブット(マレーシア)と海外のウルトラマンが集結する事となった。レグロスは日本のウルトラマンだがカンフー要素があったりコスモ幻獣拳闘士に中国のライブステージ限定のキャラクターがいたりと中国のイメージが付いているところがある。
遂にリブットに関する時系列が確定する。
『大いなる陰謀』の「動き出す陰謀」→『ギャラクシーレスキューフォース ボイスドラマ』→マレーシアのアニメ『Upin&Ipin』→『ニュージェネレーションヒーローズ』→『ゼット&ゼロ ボイスドラマ』の「ギャラクシーレスキューフォース」→『大いなる陰謀』の「明かされし野望」→『運命の衝突』→『トリガー』の「黄金の脅威」「オペレーションドラゴン」→本作と言った感じかな。
レイバトスの肉体が倒されてもレイブラッド星人の精神体は「レイブラッドは不滅……」と言い残して姿を消すのであった……。