帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「動き出す陰謀 ーThe Beginningー」

Chapter.1 動き出す陰謀 ーThe Beginningー」
『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』第1章
2020年11月22日~12月6日配信
脚本 足木淳一郎
監督 坂本浩一

 

ウルトラマンリブット
身長 40m
体重 4万t
文明監視員の一員でマックスと共に惑星ミカリトの異変の調査に当たった。
マックスがスラン星人にゴーデス細胞を打ち込まれてマガオロチの卵に囚われるとタロウの指示でK76星でグレートとパワードの特訓を受けて潜在能力を解き放した。
ソラとヒカリが開発した抗体でマックスをゴーデス細胞から救い出すとマックスと力を合わせてゴーデスマガオロチを倒した。
戦いが終わるとタロウの指示でギャラクシーレスキューフォースに派遣され、そこでレスキュースピリットを燃やす事になる。

 

ソラ
リブットの幼馴染み。
イザナ女王との会談に臨むユリアンの補佐を務める。
ヒカリと協力してゴーデス細胞の抗体を作った。
戦いが終わるとヒカリの推薦でギャラクシーレスキューフォースで科学技術力を役立てる事になる。

 

ゾフィー
身長 45m
体重 4万5千t
宇宙警備隊の隊長で宇宙各地で起こる異変を知り皆に指示を出す。

 

ウルトラマンタロウ
身長 53m
体重 5万5千t
宇宙警備隊の教官。
リブットをK76星に送ってグレートとパワードの特訓を受けさせ、戦いが終わるとギャラクシーレスキューフォースに派遣した。

 

ウルトラマンヒカリ
身長 50m
体重 3万5千t
宇宙科学技術局所属でマックスの状態を分析してソラと協力してゴーデス細胞の抗体を作った。
戦いが終わるとソラをギャラクシーレスキューフォースに推薦した。

 

ウルトラマンマックス
身長 48m
体重 3万7千t
文明監視員としてリブットと共に惑星ミカリトの異変の調査に当たった。
スラン星人にゴーデス細胞を打ち込まれてマガオロチの餌にされそうになる。
ゴーデス細胞によって左手が怪物化して暴走状態に陥るがリブットに打たれた抗体で正気に戻るとリブットと力を合わせてゴーデスマガオロチを倒した。

 

ウルトラマンゼノン
身長 47m
体重 3万6千t
ゴーデス細胞とマガオロチの卵から救出されたマックスにマックスギャラクシーを与えてエネルギーを回復させるとそのまま自身も参戦してマックスと共にゴーデスマガオロチと戦った。

 

ウルトラマングレート
身長 60m
体重 5万8千t
K76星でリブットの特訓を担当し、覚醒したリブットにリブットブロッカーを授ける。
そのまま参戦してバーニング・プラズマでスラン星人を倒した。

 

ウルトラマンパワード
身長 55m
体重 5万8千t
K76星でリブットの特訓を担当し、覚醒したリブットにスプレッターロッドを授ける。
そのまま参戦してメガ・スペシウム光線でヘルベロスを倒した。

 

ウルトラマン80
身長 50m
体重 4万4千t
ユリアンの公務中に非常事態が起きた場合に備えて待機していた。
惑星カノンを襲撃したルーゴサイトを一時撃退した後、ネオスとセブン21を加えた討伐隊を編成して惑星フィードにルーゴサイトを追い詰める。
レイバトスによって復活したギマイラをウルトラショットで倒し、ネオス、セブン21、コスモス、ジャスティスと力を合わせてルーゴサイトを倒した。

 

ユリアン
身長 47m
体重 3万6千t
ウルトラの星の王女で惑星カノンでイザナ女王と会談を行うが、その直後にルーゴサイトの襲撃を受ける。

 

ウルトラマンネオス
身長 58m
体重 5万9千t
宇宙警備隊のエリート組織である勇士司令部に所属する。
80が編成したルーゴサイト討伐隊に参加して80、セブン21、コスモス、ジャスティスと力を合わせてルーゴサイトを倒した。

 

ウルトラセブン21
身長 56m
体重 5万7千t
宇宙警備隊の特別部隊である宇宙保安庁に所属する。
80が編成したルーゴサイト討伐隊に参加して80、ネオス、コスモス、ジャスティスと力を合わせてルーゴサイトを倒した。

 

ウルトラマンコスモス
身長 47m
体重 4万2千t
異常なエネルギー反応を追ってジャスティスと一緒にM78スペースにやって来て、80、ネオス、セブン21、ジャスティスと力を合わせてルーゴサイトを倒した。その後、タルタロスの襲撃に対してジャスティスと力を合わせてレジェンドを出現させる。

 

ウルトラマンジャスティ
身長 46m
体重 4万1千t
宇宙正義デラシオンの意思で80、ネオス、セブン21、コスモスと力を合わせてルーゴサイトを倒した。その後、タルタロスの襲撃に対してコスモスと力を合わせてレジェンドを出現させる。

 

ウルトラマンレジェンド
身長 50m
体重 5万t
急襲したタルタロスに対抗する為にコスモスとジャスティスが力を合わせて出現させ、タルタロスを一時退却させる。

 

ウルトラマンキング
身長 58m
体重 5万6千t
一連の事件が一段落した後、何かを感じた……?

 

最凶獣ヘルベロス
身長 60m
体重 5万t
スラン星人の指示で惑星ミカリトでマガオロチの卵を守っていた。
パワードのメガ・スペシウム光線で倒された。

 

高速宇宙人スラン星人
身長 2m~51m
体重 69kg~2万8千t
マックスにゴーデス細胞を打ち込んでマガオロチの餌にしようとした。
タルタロスの指示で動いていて、グレートのバーニング・プラズマを凌いで生き延びるがタルタロスに不要と判断されてトドメを刺された。

 

吸血怪獣ギマイラ
身長 59m
体重 5万2千t
惑星フィードでレイトバスによって復活させられた。
80と戦うがウルトラショットで倒された。

 

コスモイータールーゴサイト
身長 72m
体重 5万9千t
本来は宇宙に害を及ぼす存在を排除するのが目的だが暴走した状態で惑星カノンに現れた。その後、80が結成した討伐隊と惑星フィードで戦い、最後は80、ネオス、セブン21、コスモス、ジャスティスの必殺光線を同時に受けて倒された。

 

邪悪大魔王獣ゴーデスマガオロチ
マガオロチの卵がゴーデス細胞で強化された姿。
ゼノンの援護を受けたマックスとリブットの同時攻撃で倒された。

 

亡霊魔道士レイバトス
身長 49m
体重 4万t
タルタロスに連れてこられて惑星フィードでギマイラを復活させた。

 

アブソリュートタルタロス
身長 56m
体重 6万2千t
突如現れて光の国を見て「美しい……」と呟く謎の究極生命体。
レイトバスを使ってギマイラを復活させ、ルーゴサイトを倒した80達を急襲するがレジェンドの出現を見て一時退却した。
実はスラン星人にゴーデス細胞とマガオロチの卵を与えていた今回の事件の黒幕だった。

 

イザナ女王
惑星カノンの長でユリアンと会談を行う。
ギャラクシーレスキューフォースに参加していて、新たに加わったリブットとソラを迎え入れる。
名前の由来は「イザナギ」「イザナミ」かな。

 

獅子聖獣グクルシーサー
身長 頭頂高・40m 全長 50m
体重 4万3千t
ギャラクシーレスキューフォースの一員で、新たに加わったリブットとソラを迎え入れる。

 

アンドロメロス
身長 55m
体重 5万5千t
ギャラクシーレスキューフォースの一員で、新たに加わったリブットとソラを迎え入れる。

 

Episode1(2020年11月22日配信)
ギャラファイシリーズの第2弾でYou Tubeウルトラマン公式チャンネル登録者100万人突破記念作品として全世界同時配信された。
日本語音声版の他に英語と中国語とタイ語の吹き替え版と字幕版が作られる等、グローバルな展開がされた。

 

前作は『タイガ』を補完する内容だったが本作では『Z』との関係は薄めにされて独自路線が強化された。

 

第1章の英語サブタイトルは「The Beginning」で「始まり」と言う意味。

 

今回の主人公はリブットで『Upin&Ipin』や前作の『ニュージェネレーションヒーローズ』より前の話で彼がギャラクシーレスキューフォースに入隊するきっかけが描かれている。

 

マックスが登場してリブットがかつて文明監視員だったと言う設定が明かされる。マックスが文明監視員と言う設定が再び取り上げられるとは思わなかった。
文明監視員と宇宙警備隊の関係はまだ謎が多いが、「監視」が「警戒して見張る事」と言う意味で「警備」が「変事に備えて警戒し防備する事」と言う意味なので、文明監視員は見張る事が任務で宇宙警備隊はそれに防備と言う任務が加わると言う感じだろうか。

 

モンスター銀河に現れる星を食い荒らす魔獣マガオロチの卵によって惑星ミカリトは急速に衰えてしまう。
ここでマックスが「マガオロチは既に封印されているはず」と言っているがおそらくこれは『オーブ』の「大変! ママが来た!」で語られている勇者ゾフィーの力で大蛇マガオロチが封印された事だと思われる。
調べてみたらモンスター銀河は実際にあって最も明るいモンスター銀河ヤマタノオロチに因んで「オロチ」と名付けられているらしい。

 

今回の首謀者はスラン星人でマックスに宇宙の悪魔ゴーデスの細胞を打ち込んで怪獣にしたあげくにマガオロチの卵の養分にする計画だった。
なんかもうスラン星人はバルタン星人やバロッサ星人のように種族単位でマックス打倒を掲げているなぁ。

 

公務で惑星カノンに訪れていたユリアン。王女としての仕事を初めて見たかも。
惑星カノンは『オリジンサーガ』にも登場しているが今回登場したのは女王がイザナで命の木も無事であると『オリジンサーガ』とは別物となっている。ひょっとしたら、『オリジンサーガ』でジャグラーが命の木を斬った後の惑星カノンが『ジャの道は蛇』に登場したもので、もし命の木が斬られなかったら本作に登場した惑星カノンになるのかもしれない。

 

ウルトラマンフェスティバル2018に登場したソラが映像作品でも登場。リブットと幼馴染みである事が語られる。

 

ユリアンの公務で非常事態が起きた時に備えて待機していたのが80と言うのが良い。ウルトラシリーズはこういう人間関係をちゃんと使ってくれる。
『R/B』のTVシリーズのラスボスであるルーゴサイトと互角以上に戦えるとはさすがはウルトラ兄弟

 

ヒカリは状況の分析や対抗策の開発を担当したり「科学技術局の誇りにかけて」と言う言葉があったりと科学担当のウルトラマンである事が強調されている。
ギャラファイシリーズは多くのウルトラマンが登場するので女性であるソラや科学者であるヒカリや指揮官であるゾフィーやタロウと言ったように他の多くのウルトラマン達とは違う設定や能力を持っていると見せ場が作られやすい傾向がある。

 

ウルトラ銀河伝説』でゼロがレオから修行を受けていたK76星がウルトラ戦士が修練に使う場所になっていて、今度はリブットがグレートとパワードから修行を受ける事になる。海外で生まれたリブットが同じく海外で生まれたグレートやリブットから教えを受けると言う展開が良い。

 

本作は色々な作品の要素が絡み合ったシリーズとなっているが今回の話はマガオロチ、惑星カノン、ルーゴサイトとO-50絡みの要素が多い印象だった。

 

オープニング曲は宮野さんの『ZERO to INFINY』で、エンディング曲はvoyagerの『RESTART』となっている。この二組の歌を聴くと2010年代のウルトラマン!と言う感じがする。


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Episode2(2020年11月29日配信)
ゴーデス細胞は破片一つでも残ると蘇り続けるので完全に破壊しなければならないと語るグレート。『G』の「悪夢との決着」で地球に来たゴーデス細胞は全て倒されたがもし細胞が少しでも残っていたら第3形態のゴーデスが現れていたのだろうか。ふと思ったのだが、グレートがゴーデスを倒した後もしばらく地球に留まり続けたのは地球にゴーデス細胞が残っていないか様子を見る為だったのかな。

 

80が中心となって編成されたルーゴサイト討伐隊のメンバーは勇士司令部所属のネオスと宇宙保安庁のセブン21であった。
勇士司令部は宇宙警備隊のエリート部隊と言う設定。宇宙保安庁の詳しい設定はまだ謎だが「保安」は「社会の平安・秩序を保つ事」となっている。
前回の「文明監視員」や「科学技術局」や今回の「勇士司令部」や「宇宙保安庁」や「宇宙正義デラシオン」と本作はかなり多くのウルトラマンが出ているので差別化の為なのか所属の違いが強調されている。

 

今回は80とネオスとセブン21のトリオが見られる。作品発表が10年以上離れているのであまりそういう印象は無いが、80の次に宇宙警備隊の設定を持って登場したウルトラマンはネオスとセブン21であった。
今回は80が指揮を執っているが実は80の年齢が8千歳でネオスが8900歳でセブン21が1万8千歳と80が一番年下だったりする。セブン21がベテラン戦士と言う設定は聞いた事があるがセブンより年上と言うのはちょっと意外。

 

ネオスとセブン21がパイロット版の技を使っているのに驚き。まさかこういうところまで拾ってくるとは思わなかった。

 

リブットが覚醒する時に出た「崇高な精神と品格を備えよ」「自身の言動に責任を取れ」「想像力と強さを持て」「同胞を尊敬し友愛と平和を守れ」「正義を守り試練に立ち向かえ」と言う言葉はリブットが使う武術シラットの「5つの誓い」との事。ウルトラマンにも通じる精神だと思う。

 

グレートとパワードとの特訓でリブットは眠っている領域にタップして潜在能力を解き放ち、グレートとパワードからスプレッターロッドとリブットブロッカーを与えられる。
覚醒したリブットは戦う時の両手足にあるクリスタルの残光が印象的だった。2010年代に登場したウルトラマンの中ではシンプルなデザインであるがこのクリスタルが新世代感を出している。

 

80達がルーゴサイトと戦っているところにコスモスとジャスティスがやって来る。
コスモスと80はこれまで直接の絡みが無かったので「ゼロが世話になった」を挟んでくるのが細かくて良い。ウルトラシリーズはたくさんの宇宙があるので直接会った事が無い組み合わせが結構あるのだが「ゼロから話を聞いた」で説明が出来てしまうところを見るとゼロの存在が今のウルトラシリーズにとってどれだけ便利かよく分かる。

 

ジャスティスは今も宇宙正義デラシオンの意思で動いていた。サンドロスの件があったので『THE FINAL BATTLE』の時だけデラシオンと協力体制を取っていたのかと思っていたのでちょっと驚いた。これによってジャスティスは光の国とは別の判断で動くと言う珍しいウルトラマンとなった。

 

舞台が宇宙なのでコスモスがスペースコロナモードになっているのが嬉しい。
コスモスのスペースコロナモードにフューチャーモード、ジャスティスのクラッシャーモード、そして次回のレジェンドともう見られないと思っていたモードが見られるのはとても嬉しい。スーツの都合とかあるのは分かるけれど設定上は使えるモードは出来るだけ使ってほしい。

 

『コスモス』のTVシリーズが一時中断された時に代わりに放送枠を埋めたのが『ネオス』と言う事を知っていると今回の「ネオスを助けにコスモスがやって来る」と言うシチュエーションは感慨深いものがある。

 

今回のジャスティスの声を担当しているのは潘めぐみさん。メビウス福山潤さん担当になってからキャラクターが変わったようにジャスティスも潘さんが担当してから宝塚の男役みたいなキャラクターになっている。

 

仮面ライダーと違ってウルトラマンが怪物化する展開は殆ど無かったので左手だけとは言えマックスが怪物化したのはかなり驚いた。


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Episode3(2020年12月6日配信)
惑星カノンではまだ本調子ではなかったのか80相手に苦戦していたルーゴサイトは惑星フィードでは80、ネオス、セブン21、コスモス、ジャスティスの5人を相手にしている。これを見ると合体していたとは言え単体で倒したルーブ(ロッソ&ブル)って凄かったんだな。

 

マックスの左腕が怪物化して巨大になったのは覚醒したリブットが左腕に巨大な盾リブットブロッカーを装着しているのと対になっているのかな。

 

ヒカリとソラが作った抗体でマックスからゴーデス細胞が取り除かれるがマガオロチの卵はゴーデス細胞で邪悪大魔王獣ゴーデスマガオロチとして誕生する。
パワードはゴーデス細胞によってマガオロチがマガタノオロチに短時間で急成長する事を危惧していたがゴーデスマガオロチはゴーデス細胞の影響が強くて通常のマガタノオロチとは違う成長をしたのかな。

 

今回の注目ポイントはなんと言ってもゼノンの登場!
本作ではリブットとソラ、グレートとパワード、ネオスとセブン21、コスモスとジャスティスと言ったようにコンビが強調されていたのでマックスのパートナーとしてゼノンが来るのは自然な流れではあったが他のウルトラマンと違ってゼノンは本作への登場が発表されていなかったので今回のサプライズ登場は驚いた。
ゼノンは『マックス』で登場しながらもイマイチ活躍が無かっただけに初登場から十数年の時を経ての番組主題歌をバックにしてのマックスとのタッグでの大活躍は感激であった。正直言って「長年にわたってウルトラシリーズを見続けていて本当に良かった!!」と心の底から思った。

 

ゼノン「まだいけるな、マックス」、
マックス「もちろんだ!」。
これまでゼノンの登場自体が少なかったのでマックスとゼノンの関係もあまりよく分からなかったのだが、ここでの短いやりとりで二人がお互いを深く理解し合っている事がよく分かる。リブットはマックスを救出したら後は自分達で戦うつもりだったと思うがゼノンだけはマックスはその後も戦おうとするだろうと思ってマックスギャラクシーでマックスのエネルギーを回復させて一緒に戦ったと言うのもマックスとゼノンの関係を特別なものにしていると思う。

 

事件解決後のゾフィーへの報告の場にゼノンがいなかったが、ひょっとしてゼノンにはマックス救出の指令が出されておらず、今回の参戦はゼノンの独断だったりするのかな。(『マックス』本編での地球人と一体化しているマックスを不問にしてマックスギャラクシーを与えたのも文明監視員の任務を考えたら結構ギリギリだった感じがするし)

 

コスモスとジャスティスのコスモスペース、光の国があるM78スペース、そして『サーガ』の舞台となったフューチャーアースと様々な次元で暗躍する謎の敵アブソリュートタルタロスが遂に前面に出てくる。
諏訪部順一さんの声による「我は究極生命体アブソリューティアンの戦士アブソリュートタルタロス」が実に心地良い。

 

アブソリュートデストラクションをコスモスとジャスティスが出現させたレジェンドが防ぐ。よく考えたらシリーズ全体の敵キャラクターであるタルタロスのデビュー戦なのにいきなり戦略的撤退を選択させるレジェンドってやっぱり凄いな。

 

パワードがメガ・スペシウム光線を撃つ際に周りにスパークが現れるのが好きなので短い時間ではあるがその演出を再び使ってくれたのが嬉しい。
個人的には感情が高まると目が赤くなると言う設定も好きなのだが『パワード』本編ではあまり上手く扱えていなかったので、これもどこかで上手く使ってほしいなと思っている。

 

事件解決後、リブットは様々な宇宙の精鋭達を集めて結成された組織ギャラクシーレスキューフォースに派遣される事となる。
リブットと離れる事になって少し複雑なソラに向かって「君の科学技術力もギャラクシーレスキューフォースで役に立ててくるんだ」と告げるヒカリ。そういうフォローが出来るんだとちょっとビックリ。

 

ギャラクシーレスキューフォースのメンバーはイザナ女王、グクルシーサー、メロスとなっている。
既にグア軍団が再登場しているのでいつかは来ると思っていたがメロスの映像作品での再登場が嬉しい。
グクルシーサーの再登場は予想外であった。『ジード』の『つなぐぜ! 願い!!』では沖縄の大地を守る存在だったが今回は違う個体なのかな?(もしギャラクシーレスキューフォースが存在するのがM78スペースだとしたらあの宇宙にある地球にはもう怪獣がいないようなのでグクルシーサーは地球を離れたのかもしれない)
「ギャラクシーレスキューフォース」と言う名前から自分は宇宙警備隊のような組織をイメージしていたので人型の戦神はまだしも怪獣のグクルシーサーも所属しているのには驚いた。

 

スラン星人にゴーデス細胞とマガオロチの卵を与えたのはタルタロスであった。(おそらくヘルベロスやルーゴサイトも)
スラン星人はタルタロスに助けられた恩返しをしたいのでもう一度チャンスをと訴えるがもはや不要と判断されたタルタロスによって処分されてしまう。
因みに今回の話の詳しい時系列は明かされていないが実は『決戦! ウルトラ10勇士!!』より前の話で今回の事件のトラウマが原因でマックスはエタルガーに恐怖の対象としてスラン星人を出されたと言う説を聞いてなるほどと思った。

 

因みに今回は40周年の『80』、30周年の『G』、25周年(20周年)の『ネオス』、15周年の『マックス』のキャラクターが登場した話となっている。


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